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be動詞はamだけ?/塾長ブログ

皆さんこんにちは。

3年前の教科書改訂の際に英語学習が大きく変わりましたが、小学生の保護者様(中学生の保護者様も)はあまりよくわかってないと思われるので、敢えてここに色々書くことにしました。一言で言うと、「難しい」です。30年前の私の中学時代や、保護者様の時代から比べると、非常に難しくなっています。原因は小学校5年生から英語が教科化されたことです。5年生、6年生の2年間で習ったことは「わかってるよね?」という体で中学授業がスタートしていることです。では実際にどう変化しているのか、教科書の内容を見ながら説明させていただきます。

 

Here We Go!(光村図書)のユニット1の最初の文法説明は「Iとam」です。

説明としては「自分のことを言うときはIを使います。amは動詞の仲間で、『be動詞』とも呼ばれています。I am(I’m)の後ろに名前や職業、出身などを表す語句がきます」と記載されています。

be動詞ともって何?他に何か呼び方あるの?と言いたくなるような文章。それはどうでもいいですが。

同じbe動詞が一緒に説明されていないので、この説明だけだと(学校の先生がam以外のbe動詞の説明も一緒にしてくれていればいいのですが)be動詞はamだけ?と思ってしまうのではないでしょうか。

例文は・・・I’m Eri.

I’m a student.

I’m from Japan.

そんなことを思いながら先に読み進めてみると、ユニット1のパート2で今度はいきなり「一般動詞」の説明が突っ込まれていました。

例文は・・・I like spring.

I don’t like spring.

何と、否定文まで・・・

更に読み進めると、ユニット1のパート3で「can」が登場!文法説明としては「canとcan’t」。「canは動詞と一緒に使い、『~できる』などの意味を加える言葉で、『助動詞』と呼ばれています。『~できない』と否定する時はcan’tを使います」と書かれています。

例文は・・・I       play the drums.

I can play the drums.

I can’t play the drums.

こんな感じです。ユニット1のパート1からパート3までで何と「be動詞」、「一般動詞」、「助動詞」に触れています。かなり薄く広く(というより部分的に)といった感じで学習が進められていきます。更に読み進めて行くと・・・

ユニット2のパート1のところでやっと「are」が登場。しかも内容はbe動詞の疑問文。

「Are you…?]です。そこでは一応areの肯定文も一緒に記載されていますが、文法説明がシンプルすぎるので、主語によってbe動詞が変わるということがわからない子も結構いる状況になってしまうのではないでしょうか。isの説明はまだ出てこないし・・・

これでは間違いなく「落ちこぼれてしまう子」が続出するでしょう。既に現場(学校)は把握されていると思いますが、英語の学力格差は非常に激しいです。できる子はできるけどできない子は1桁の点数しか取れないといった格差が出てしまっています。うちの塾では、1年生から始めた生徒はできるだけ教科書というより、参考書に書いてあるような順序で(be動詞はbe動詞とか、一般動詞は一般動詞とか)補足説明してあげたりしていますが、一人一人対応していると対応しきれなくなってしまいます。(個別対応の塾なので)何とかしてあげないとと思うのですが、マンパワーには限界があって・・・

1年生、2年生の途中入塾(場合によっては3年生も)者で英語が苦手(平均以下)の生徒の場合はbe動詞、一般動詞の復習だけはやってから学年相当の学習をさせるとか、生徒の学力に応じて試行錯誤しながらやり方や時間のかけ方を変えています。一人でも多くの生徒を英語嫌いや苦手意識から解放してあげたいと思い、日々努力しているつもりではあります。

1学期が始まってから2週間が経過しました。中学1年生は早速英語でつまづいていないか心配です。

まだまだ英語においては書きたいことがたくさんありますが、また次の機会にします。

 

[2024-04-24]