「質問がない=安心」とは限りません/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は「質問」について少しお話ししたいと思います。
保護者の方からよく「個別指導なら質問しやすいですよね」と言われます。
確かに形式としては質問しやすい環境ですが、実際には性格的に内気なお子さんは、個別指導であってもなかなか質問できないことがあります。
こちらから「わからないところはない?」と聞いても、多くの場合「大丈夫です」と返ってきます。特に内気なお子さんは「質問することが苦手」なので、このように返答する場合は非常に多いです。
ですが、この「大丈夫です」が実は一番“大丈夫ではない”ことが多いのです。
解説をサッと見て「わかった気」になってしまい、深く理解しないまま進んでしまうからです。その結果、テストになると点数が伸びず「なぜ?」となってしまいます。
特に数学は、ただ暗記するだけでは解けない科目です。社会や理科のように暗記中心の科目では点数が取れるのに、数学になると点数が伸びない生徒がいます。
これは、論理的に考えたり、人に説明する力が不足していることが大きな原因です。
数学は筋道立てて理解し、他人に説明できるレベルまで落とし込んで初めて「できる」ようになります。
だからこそ、質問があるかどうかよりも「自分で自分に説明できるかどうか」が重要です。
例えば「なぜこうなるの?」「どうやって解いたの?」と逆に質問してみると、本当に理解できているかどうかがすぐにわかります。
説明できれば理解は定着していますし、答えられなければまだ曖昧なままです。
「勉強時間はしっかり取っているのに、なかなか点数が伸びない」という場合、こうした勉強の仕方の違いが原因になっていることが多いのです。
だからこそ日頃から「自分に説明しながら解く」ことを意識することが大切です。
私は、ただ教えるだけでなく“逆質問”を通して理解を深める工夫をしています。お子さまの学習が本当の意味で身につくよう、これからも丁寧にサポートしてまいります。
[2025-09-18]