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併願は保険。でも“効かない保険”を選んでいませんか?/塾長ブログ

近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)

 

皆さんこんにちは。

 

うえだ未来塾の上田です。

 

塾内に掲示してある「私立高校入試までのカウントダウン」が、いよいよ残り68日を切りました。
最も早い学校の場合でこの日数ですが、他校でも大きくは変わりません。


つまり、どの高校を志望しても、ほぼ同じスケジュールで入試が迫っているということです。

今の時代、ほぼすべての受験生が私立高校を受験します。


単願か併願かの違いはあれど、私立入試はほぼ“必修科目”のような存在になっています。


実際、当塾でも過去に私立高校を受験しなかった生徒は数名のみでした。


なぜ私立高校受験が重要なのか

単願であればその私立が第一志望となりますから、当然合格が必須です。


一方、併願の生徒であっても、公立がもし不合格だった場合に進学する高校が私立となります。


つまり 「併願だから大丈夫」ではなく、“絶対に合格しておくべき入試である” ということです。

しかし、現場で指導していると

「公立が第一志望だから、私立はどこでも合格できる」
と思い込んでいる生徒が一定数います。

確かにその認識は昔は通用したかもしれません。


しかし、今は完全に別の話です。


「どこでも受かる」は大きな誤解

「私立は学力が低くても受かる」と考えている生徒は少なくありません。


しかし、それは大きな誤りです。

入試はあくまで“学力試験”。


相応の力がなければ合格はできません。

過去にも

「公立が第一志望だから、私立は深く考えなくていい」
と安易に考え、結果的に不合格になってしまった生徒がいます。

私自身、受験指導をしてきた中で

「その高校は今の学力だと厳しい」
とお話しした生徒は、100%不合格になっています。

もちろん、威張って言うことではありません。


ただ、「難しいものは難しい」――
これは受験の現実です。


学校の三者面談だけを鵜呑みにしない

この時期、学校でも三者面談が行われ、私立高校の受験校について話が進みます。
しかし、担任の先生の中には

  • はっきり「難しい」と言ってくれる先生

  • 明言を避ける先生

どちらもいます。

その後、塾での三者面談の際に学校との見立てを照らし合わせると、
学校から“受かると思う”(どのくらいはっきり言われたかは生徒、保護者様からの話のためその程度はわかりません)と言われたが実際は不合格だった
というケースも過去にありました。

これは当塾に限った話ではありません。

実際に保護者様と話をしていると、「〇〇高校受験した子、結構不合格になっているらしいですね」といったことが話題に上ったりします。

実際に高校名までは言えませんが、2024年においては1075名受験し、合格者855名(倍率1.3倍・200名強不合格)、2025年においては1097名受験し、911名合格(倍率1.2倍・200名弱不合格)となっております。これは公立高校の平均倍率(1.00倍)よりはるかに高い倍率ですよね?

これを見て誰でも合格できるということもありませんし、上記の保護者様が言っていることがいかに現実的は話かおわかりになると思います。

もちろん学校の先生が悪いわけではありません。


ただ、

“どれくらいの確度で合格できるか”
を判断するには、学校より塾の方が情報を蓄積していることも多いのです。

実際に、不合格となったケースでは
私が事前にお伝えした見立ての方が正しかった
という結果になっています。

私や学校に受験する高校が合格が難しい学校と言われてもどうしても受験したいと生徒が言った場合、私は他の私立高校(その生徒の学力相応の)も受験するように保護者様交えての三者面談でお話しています。

それをご理解いただいた方は「保険の保険」(私立併願2校)を受験し、「保険」は残念な結果になっても「保険の保険」で合格しています。

意見は一人からより複数から聞いておいた方が良いと思います。

ただ、最終的に受験校を決める場合、誰の話が信用できるのか、誰がその子のために話をしているのかをしっかり見極めてください。


併願校選びは“保険”ではない

一般的に併願校は「保険」のように考えられがちです。
しかし、

いざという時に機能しない保険は、保険ではない
のです。

公立が不合格になった際、
併願の私立にも受からずに進路が大きく崩れてしまう――
これは想像以上の精神的打撃になります。

「第一志望じゃないから傷は浅い」
と思われるかもしれませんが、
実際は大きなショックを受けるケースがほとんどです。

周りの同級生は「保険」がきく状況で公立を受験するのに対し、自分は「保険」がない状況で受験をする。

そのプレッシャーたるや計り知れないのではないでしょうか。

そしてそのダメージが
第一志望の公立受験にも影響する可能性が高い
という点は、見逃せません。


だからこそ “確実に合格できる” 学校を

私の基本方針は

併願校では無理をさせない
ということです。

「絶対安全」とまでは言い切りませんが
合格の可能性が極めて高い学校を選ぶべきです。

進路は人生の大きな節目です。


たった一度の判断が大きな未来を左右します。


だからこそ
「何となく」ではなく、根拠ある受験校選びを
してほしいのです。


まとめ

  • 私立受験まで残り約2ヶ月

  • 併願でも“絶対に合格しておくべき入試”

  • 「どこでも受かる」は誤解

  • 難しいものは難しい

  • 学校の見立てが必ずしも正確とは限らない

  • 併願校は保険 → ならば確実に効くものを

  • 不合格は精神的ダメージが大きい

  • 第一志望の公立にも影響する

  • 無理をしない併願校選びが重要

受験校選びは、本人の努力だけでなく、正しい情報・適切な判断が不可欠です。
迷う場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
一緒に最善の進路を考えていきましょう。

[2025-11-03]