え、これが“普通”だと思ってる?英語の平均点の真実/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は2学期期末テストの結果(個票)が出た学校があるので、その内容を見ながら、私なりに今後どうしていくべきか考えていることがあるのでここに書きたいと思います。
某中学校の1年生。
前回の中間テストでも同じようなことを書きましたが、今回も触れざるを得ない状況でした。
1学期期末テストから中間テストでは約50点下がり、今回の期末テストではそこからほとんど浮上することなく“横ばい”。
平均点の上下は多少ありますが、50点も下がったまま戻らないというのは通常では起こりにくい現象です。
平均点は一般的に大きく動きません。高い学年は高く、低い学年は低いという傾向はありますが、せいぜい20点前後の変動です。
それにも関わらず、今回の学校は
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2学期中間:272点
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2学期期末:275点
と、本来300点前後であるはずの平均が“低いまま”固定されてしまっています。
■特に英語の平均点“50点未満”は、本来ありえない数字です
ここで保護者の方にどうしてもお伝えしておきたいことがあります。
英語の平均点が50点を割るというのは、5教科全体で見れば相当危険な状況だということです。
中1保護者の中には
「最近の英語は難しいらしいし、みんなそんなものなのかな」
と感じてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、それは“普通”ではありません。
仮に英語の平均が50点以下なら、5教科合計は
250点前後
になる可能性が高く、これは「学力の底が抜けている」状態です。
実際、塾生の順位や生徒から聞いた話を照らし合わせても、
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10点以下
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10点台
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20点台
が非常に多く、平均点では見えない深刻な“学力差”が発生しています。
■英語は小3から触れている世代。それでも低いという現実
今の中1は、小学3年から英語に触れ、5年生から教科書で学んでいます。
昔のように「中1から初めて英語に触れる世代」ではありません。
にも関わらず平均が50点未満というのは、単なる難易度の問題ではなく、
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学習の仕方が身についていない
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土台となる語彙力・文法理解が弱い
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取り組む姿勢が確立していない
このあたりが大きな原因として見えてきます。
■“うちの子は普通”ではなく、“普通そのものが下がっている”
今回、危機感を持てない保護者様が多い理由の一つは、
周りもできていないため、それが“普通”に見えてしまう
という点にあります。
しかし、本来300点台が当たり前のテストで270点付近を推移しているのは、はっきり言って異常です。
こういった低下は、
放っておくと完全に手遅れになります。
すでに危機感を持っている保護者様は動いています。
なぜなら経験上、ここからの立て直しは口で言うほど簡単ではないからです。
英語・数学のような積み上げ科目ならなおさらです。
■勉強量の“ギャップ”が点数を押し下げている
先日の三者面談でもお話ししましたが、
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生徒が「これだけやれば点が取れるはず」と思っている勉強量
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私が「このくらいやれば点が取れる」と考える勉強量
には大きな差があります。
テスト前に塾へ来ているだけで満足してしまう子は多いですが、
それでは点数は伸びません。
点を取るための“質”と“量”の組み立てが必要なのです。
■1年生の現状を受け、来年度は英語指導を抜本的に見直します
今年は4月から通っている1年生が多く、これまで見えにくかった“現実”がテスト結果として明確に表れました。
私は今までも危機感を抱えていましたが、今回の結果を見て
来年度の英語指導(1年・2年)は本気で変える必要がある
と強く感じています。
■最後に
2年生・3年生は5教科400点以上の生徒が半数を超え、努力の積み重ねで結果を出してくれています。
その状況が“当たり前”のように感じてしまっていた部分もありました。
しかし、今回の1年生のテスト結果は、
今一度、現実を真正面から見なければいけない
という大切な気づきになりました。
ここからしっかり立て直し、
全学年の学力向上に力を尽くしていきたいと思います。
[2025-12-04]