塾長が実際に解いてわかった、実力テスト数学の正体/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日も体調が万全とは言えない中ですが、塾として大切だと感じたため、こちらの内容をブログとしてまとめます。
先日、某中学校3年生の「第7回実力テスト」が返却されました。前回(第6回)の数学の県平均が38点と聞き、大きな衝撃を受けましたが、今回は46点まで上がっていました。それでも依然として50点を下回っています。
なぜここまで平均点が低いのか。
実際に私自身が問題を解いてみて、強く感じたことがあります。
※なお、塾で行っている「統一テスト」との比較になりますので、すべてに当てはまるわけではありません。実力テストが易しい回もあれば、統一テストが難しい回もあります。その点は前提として読んでください。統一テストは毎回塾長は解いています。(国語・数学・英語)
数学なのに「読む力」が問われている
今回の実力テストでは、大問3〜5あたりで特に感じましたが、とにかく文章量が多い。
これは群馬県に限らず、最近の高校入試問題全体に共通する傾向です。計算力や公式の暗記だけではなく、「問題文を正確に読み取れるかどうか」が強く問われています。
正直に言えば、数学というより国語に近いと感じる問題も多く、定期テストとは明確に別物です。
問題自体は難しくない
実際に解いてみると、問題そのものは決して難解ではありません。
しかし、
- 条件を読み落とす
- 何を求めればよいのか途中で分からなくなる
- 文章を読むのが嫌になり、手が止まる
こうした理由で「解けない問題」になってしまっている生徒が多いのではないかと感じました。
文章が長い=難しい、と無意識に判断してしまい、途中で諦めてしまう。結果として「時間が足りない」「手を付けられなかった」という状況につながっているように思います。
高校入試を強く意識した問題
今回の問題を見て感じたのは、
「最近の高校入試は、こういう問題が出るんだよ」
というメッセージを、はっきり示しているテストだということです。
かなり考えて作られている問題であり、偶然難しくなったわけではありません。
(統一テストも同じような傾向があります)
それでも大問1は基礎
一方で、以前も触れましたが、大問1は基礎問題中心です。
ここは、基礎ができていれば確実に得点できる問題ばかりです。
もしここで点を落としているのであれば、応用以前に基礎のやり直しが必要です。
今からでも間に合う理由
平均点がここまで下がる理由は、ある意味で納得できました。
ただし、だからといって悲観する必要はありません。
高校入試でも、
- 大問1は基礎
- 基礎が取れれば、全体の点数は大きく底上げできる
という構成は変わりません。
残り約2ヶ月。
この期間で基礎を徹底的に固めれば、平均点(55点前後)を取ることは決して難しくありません。
まずは「必要な点数」を知ること
現在の学力は人それぞれです。
また、志望校によって「合格に必要な点数」も異なります。
これまでのテスト結果を一度振り返り、
- 自分は今どの位置にいるのか
- 合格にはあと何点必要なのか
を整理してみてください。
分からなければ、学校の先生や塾の先生に聞いて構いません。
※その際は、できればアルバイトではなく、進路を把握している先生に相談してください。
ここからが本当の勝負
大切なのは、
「必要な点数を、どうやって取りにいくか」
です。
闇雲に勉強するのではなく、
- 取るべき問題
- 捨ててもよい問題(言葉は悪いですが、この考え方は必要です)
- 今やるべき基礎
を明確にしていくこと。
ここからの2ヶ月は、やり方次第で結果が大きく変わります。
一緒に、やるべきことを一つずつ積み上げていきましょう。
頑張りましょう。
[2025-12-17]