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統一テスト平均43.7点が示す“本当の課題”とは/塾長ブログ

近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)

 

皆さんこんにちは。

 

うえだ未来塾の上田です。

 

先日、「実力テスト」を実際に解いてみての感想を書きましたが、
今日は「第八回統一テスト」について触れたいと思います。

当塾では、統一テスト前に私自身が問題を解いています。
全教科ではありませんが、国語・数学・英語、特に数学は重点的に解きます。

理由は明確で、統一テスト終了後に数学の解説を行うからです。
どこでつまずくのか、どこが取れるはずなのかを、自分の手で確認した上で指導したいからです。

さて、今回の第八回統一テスト。
数学の平均点は43.7点でした。

正直、かなり低い数字です。

過去最低に近いのではないでしょうか。

なぜここまで平均点が下がったのか。
それは難問が多かったからではありません。
原因ははっきりしています。

大問1の正答率の低さです。

大問1は、いわゆる「基礎基本」の問題です。
ここが取れなければ、入試で安定して点数を取ることはできません。

例えば、大問1の(1)は
「正負の数の足し算・引き算」。

中学1年生が最初に学習する内容です。
小学生のうちは「負の数」は扱いませんが、中学に入って最初に出てくる単元です。

言い換えれば、
小学生が「1+1=2」を答えられないのと、ほぼ同じレベルの話です。

その問題の正答率が、84%

次の(2)は、単項式の乗法(かけ算)。
分数が入るため、多少のミスは起こり得ますが、これも中1の最初に学習する内容です。

それでも正答率は、66%

それ以外の問題も、作図を除けば多くが60%台。
中には40%台のものもありました。

この数字を見て、
「この平均点でも仕方がないな」と感じてしまうほどです。

いかに基礎基本が身についていないか
そして、日頃の学習がどれだけ不十分かが、はっきり数字に表れています。

今回の統一テストの受験者数は約8,000人。
先日発表された公立高校志願者数は10,792人です。

私立単願の生徒も含まれるため、単純比較はできませんが、
相当数の中学3年生が受験しているテストであることは間違いありません。

つまり、この結果は
「今年の中学3年生の学力の一端」
として見てよい数字だと考えています。

「塾に通っているのに、この点数?」
と思われる方もいるかもしれません。

ただし、ここで一つご理解いただきたいのは、
塾に通っている=勉強ができるではない、ということです。

むしろ、
「勉強が苦手だからこそ塾に通っている」
生徒も多くいます。

今回の結果を見て、改めて感じたのは、
基礎基本の徹底がまだまだ足りないという現実です。

それは中学3年生だけの問題ではありません。
中学1・2年生、さらには小学生の段階から、
積み上げていかなければならない課題です。

ちなみに、当塾の結果ですが、
大問1・全11問中、正答率100%だった問題は5問でした。

私は、これでも決して高いとは思っていません。

私の目標は、
大問1は全問100%です。

大問1が全問正解できれば、
今回の統一テストでも最低41点は取れます。
そこから50点、60点は決して難しくありません。

まずは基礎基本から。

保護者様も、生徒も、
「まずはここ」を徹底的に固めること。

遠回りに見えて、
それが一番の近道です。

一緒に、しっかり積み上げていきましょう。

[2025-12-20]