期始めテストの平均点が示す、学年全体の見えにくい課題/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は、期始めテストの結果を踏まえて(※まだ一部の中学校・学年しか確認できていませんが)、こちらのブログで私なりの考えを述べたいと思います。
まずは、「期始めテスト」とはどのようなテストなのか、簡単に整理します。
学校で行われるテストは、大きく分けると
「定期テスト」「単元テスト」「実力テスト(学校によっては期始めテスト)」の3種類があります。
このうち、通知表(内申書・調査書)に直接反映されるのは、主に「定期テスト」と「単元テスト」です。
一方で、「実力テスト(期始めテスト)」は、原則として内申点にはほとんど反映されません
(※一部、参考程度に見る先生がいる場合はあります)。
期始めテストは、学校の先生が作成するものではなく、業者が作成するテストで、
夏休み明けであれば1学期内容、冬休み明けであれば1・2学期内容と、範囲が非常に広いのが特徴です。
そのため、定期テストのように
「テスト前に数週間頑張れば何とかなる」ものではなく、
日頃の学習がどれだけ定着しているかが、そのまま点数に表れやすいテストです。
言い換えれば、入試に近い形式のテストとも言えます。
実力が十分に身についていない場合、
定期テストと比べて大きく点数が下がることは決して珍しくありません。
特に、テスト前だけ集中的に勉強する習慣が強い場合、
このテストで苦戦しやすい傾向があります。
さて、今回私が特に気になったのは、
中学1年生の期始めテストにおける平均点の推移です。
※あくまで一部の中学校・一学年の結果をもとにした私見であり、
すべての学校・学年に当てはまるものではありません。
この学年では、
前回(2学期初め)に行われた期始めテストと比べ、
今回の結果が、これまでと比べてもかなり大きく下がる形となりました。
私自身の経験上、
ここまでの変化はあまり多くは見られません。
また、今回の平均点も、
他の中学校・他学年、あるいは過去の同学年の結果と比べると、
やや低めの水準にあると感じています。
一方で、科目別の平均点を見ると、
極端に低い教科があるわけではありません。
数学はやや課題が見られるものの、
他の教科は一見すると「そこまで悪くない」と感じられる結果です。
しかし、問題はここからです。
5教科合計の平均点は、
「各教科の平均点を足したもの」ではなく、
一人ひとりの5教科合計点を出し、それを全体の人数で割った数値です。
つまり、
5教科すべてで平均を少しずつ下回っている生徒が一定数いると、
科目別では目立たなくても、合計点の平均は大きく下がります。
今回の学年では、
この影響が強く表れており、
科目別平均点の合計と、5教科合計平均点との間に、
これまであまり見られなかった差が生じていました。
最初は計算を見直したほどですが、
結果を丁寧に見ていくと、
単純なミスではなく、構造的な特徴であることが分かりました。
今回の結果から見えてくるのは、
上位層が大きく崩れているというよりも、
中間から下位にかけて、5教科全体で伸び悩んでいる層が比較的厚く存在している
という点です。
極端に点数が低い生徒が一部いる、というよりも、
各教科で平均を少しずつ下回る状態が積み重なり、
結果として学年全体の合計平均を押し下げている、
そのような構造が見えてきます。
一人ひとりの点数を見ると
「そこまで悪くない」と感じやすい分、
学年全体としての変化に気づきにくい点は、
少し注意が必要な部分だと感じています。
中学1年生は、
まだ勉強のやり方が確立していない生徒も多く、
「何となく授業を受け、何となくテストを受けている」
そうした層が生まれやすい時期でもあります。
今回の期始めテストの結果は、
学年全体の学習習慣や取り組み方が、
数字として表れてきているようにも感じられます。
私は、塾に通っている生徒の状況しか把握できませんので、
断定的なことは言えません。
ただ、このブログを読まれている保護者様には、
「この学年は、少し丁寧に学習状況を見ていく必要があるかもしれない」
という視点で、
一度お子様の普段の学習を振り返っていただければと思います。
期始めテストは、
点数そのもの以上に、
これから先の学習や受験に向けた“兆し”が見えやすいテストです。
中学1年生のこの段階で見えてきた傾向を軽く見ず、
早めに軌道修正していくことが、
今後を大きく左右すると感じています。
[2026-01-31]