高校に入ったら、人は変わるのか/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
以前、このブログでも「高校に入ったら頑張る」という言葉について書いたことがあります。
最近、高校進学について考える機会があり、改めてこのことを考えました。
「高校に入ったら頑張ればいい」
この言葉には、前向きな意味もあります。
高校に入ってから新しい環境で頑張る。
高校では中学校までとは違う自分になりたい。
そう考えること自体は、決して悪いことではありません。
ただ、少し気になるのは、
「高校に入れば、今までのことはいったんリセットされる」
というように考えてしまうことです。
高校に入れば、確かに環境は変わります。
学校も変わりますし、一緒に勉強する人も変わります。授業の進み方も変わります。
でも、それまでに身につけてきた学力や勉強の習慣まで、入学した瞬間にリセットされるわけではありません。
今まで勉強してきたことも、してこなかったことも、できていることも、できていないことも、ある程度はそのまま高校へ持っていくことになります。
これは、高校に入ってからも同じです。
高校で大きく伸びる人もいます。
中学校までよりもはるかに努力して、学力を伸ばし、すばらしい進学をする人もいます。
そういう人は確かにいます。
でも、「高校に入ったから自然に変わった」というわけではありません。
高校という新しい環境をきっかけにして、本人が行動を変えたからです。
私自身もそうでした。
高校に入ったからといって、急に別人になったわけではありません。
中学校までの自分の延長線上に、高校生活がありました。
そして、これは勉強についても同じです。
中学校で苦手だったものを、高校に入ったら急に克服できるとは限りません。
私自身、中学校のときに苦手だった数学を、高校入試まで何とか乗り切ったつもりでした。
ところが、高校に入ると、数学はさらに難しくなりました。
中学校で苦手だったものが、高校ではなくなるどころか、もっと難しい形で出てきた。
そこで私は、ギブアップしてしまいました。
今振り返ると、中学校のときにもっときちんと向き合っておけばよかったと思います。
だからこそ、今の生徒たちにも伝えたいことがあります。
今、苦手なものから逃げたとしても、それ自体がなくなるわけではありません。
高校に進学すれば、また別の形で向き合うことになるかもしれません。
特に大学進学を考えているのであれば、なおさらです。
高校入試が終われば勉強が終わるわけではありません。
むしろ、高校では中学校よりも難しい内容を学びます。
だから、高校を選ぶときには、
「どちらが楽か」
だけではなく、
「その高校に入って、自分は何をしたいのか」
「高校で、その先に向けて何を頑張りたいのか」
ということも考えてほしいと思います。
もちろん、どの高校を選ぶかは本人が決めることです。
公立か私立かということだけで、良い悪いを決めることもできません。
大切なのは、自分にとって都合のいい選択をすることではなく、自分がこれからどうなりたいのかを考えたうえで選ぶことだと思います。
そして、「高校に入ったら頑張る」のなら、その前に今も頑張っておいたほうがいい。
今の自分と高校に入ってからの自分は、別人ではありません。
今の自分の続きとして、高校生活が始まります。
だから、
「高校に入ったら頑張る」
ではなく、
「今も頑張る。そして、高校に入ってからも頑張る。」
私は、そのほうがいいと思っています。
[2026-10-04]