公立高校入試制度変更2年目/塾長ブログ
【公立高校入試制度の変更と今後の対策について】
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さま、こんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今回は、昨年度から大きく変更された公立高校入試制度について、特に注目すべき点をお伝えしたいと思います。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、2024年度入試から**「前期・後期試験」の区分が廃止**され、1回の選抜で合否を決める形式に変更されました。
この変更は非常に大きく、志望校選びや今後の学習の取り組み方に影響を及ぼすものです。
「総合型」か「特色型」か? 学校ごとに異なる選抜方法
現在の入試制度では、全ての公立高校が「総合型」と「特色型」の2つの選抜方法を組み合わせて合否を決めます。
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総合型:当日の学力試験の結果を重視する選抜方法
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特色型:内申(調査書)や部活動、資格・検定などの実績を重視する選抜方法
重要なのは、この2つの割合や合否判定の順序が学校ごとに異なるということです。
渋川高校の大きな変更点
地元の進学校である渋川高校では、昨年は
➡ 特色型 40% → 総合型 60% の順で合否を判定していましたが、
今年は
➡ 総合型 80% → 特色型 20% に変更されました。
この変化は、「学力試験を重視する姿勢がより明確になった」といえるでしょう。
さらに、今年の総合型の内訳を見ると、
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学力試験:74%
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調査書:20%
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面接:6%
と、学力試験の点数が合否に大きく影響する仕組みになっています。
「定員割れでも不合格」が意味すること
昨年度、渋川高校は定員200名に対して志願者は183名。いわゆる「定員割れ」でした。
ところが実際の合格者は168名。つまり15名が不合格になっています。
これは、「定員割れ=全員合格」という以前の考えが通用しなくなったという、極めて重要なサインです。
高校側としては、「基礎学力に達していない生徒は合格させない」という意思表示でもあるのではないでしょうか。
(もちろん、これはあくまでも推測です)
今後の受験対策のポイント
このように、「学力重視」の入試傾向は確実に強まっていると言えます。
今後、他の高校でも同様の動きが広がっていく可能性があります。
だからこそ、以下の点が重要になります。
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定期テストだけでなく、実力テストや統一テストで点数が取れる力をつける
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内申(調査書)に頼りすぎず、入試本番に向けた学習対策を早めに始める
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「定員割れだから大丈夫」という油断はしない
最後に
入試制度の変化は生徒たちにとって大きなストレスにもなり得ます。
だからこそ、私たち大人がその変化を正しく理解し、早めに適切な学習方針と環境を整えてあげることが大切です。
当塾でも、入試制度の最新情報を常に把握し、生徒一人ひとりの状況に合わせた対策を行っております。
「今のままで大丈夫かな…?」と少しでも不安を感じた保護者様は、いつでもお気軽にご相談ください。
[2024-10-01]