私立高校入試単願受験(いわゆる推薦)について①/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ
皆さんこんにちは!
私立高校入試まで44日(最も早い学校で)となりました。
これから3回に渡って、私立高校入試単願受験についてこちらのブログに記載させていただきます。
私立高校を受験する際に単願と併願がありますが、単願は合格すれば「入学します」というものです。一方、併願は第一志望が公立高校で、第一志望の公立高校が不合格だった時のために、保険のような形で受験するものです。多くは公立高校を第一志望とするため、私立受験は併願で受験する方が多いです。
ここまではどなたもご存知かと思います。
少しわかりずらいのが、単願受験です。単願受験の条件は学校ごとに大きく異なり、更にコース等によって細分化されていますので、受験したい学校の説明会等に参加し、確認する必要があります。
まず、単願受験者はほとんどが学校推薦です。「学校が推薦しません」といった場合は「一般受験」で受験する形になります。しかし、受験する学校の評定等基準等をクリアし、毎年11月下旬に中学校で行われます「推薦会議」に通った方は「推薦」で受験することができます。
だからと言って、これは「合格」を保障するものではありません。有利に働くことはあっても。
したがって、調査書の評定、学力検査、面接などで受験する学校の基準に達していなければ不合格になります。
細かな内容まではお伝えできませんが、私のわかる範囲であったり、お伝えできる範囲(知っていても㊙事項は口外できませんので)で記載させていただきたいと思います。
今回は「農大二高」について書きます。
こちらの学校の「推薦入試」の場合、4つのコースが対象になります。
①グローバル ②Ⅰコース ②Ⅱコース ③Ⅲコースに分かれています。
①のグローバルは特殊なコースとなるため、注意が必要です。例えば、高校2年次1年間の留学が可能かどうか。(費用は本人負担)
その他、英検準2級以上を取得しているとか、英語の評定が高い(㊙ですので、実際の数字は控えさせていただきます)とか、全体の評定の基準(あくまで目安)がクリアできているとかが必要になります。当然学力試験(国数英3教科)も重要になり、面接も含め総合的に評価し、合否が決定となります。
②のⅠコースはこちらの学校では一番ハイレベルなコースとなります(大学受験で言えば国公立や難関私大を目指す)ので、評定の目安も高いですし、学力試験も高得点が求められます。
私の見立てですと、評定平均4.0以上は最低必要ではないかと思います。
③のⅡコースはⅠコースより若干レベルは下がりますが、このコースの中で「発展」と「標準」に分かれます。「発展」は難関私大を目指すようなコースだと思います。「標準」は中堅私大辺りを目指すようなコースだと思います。
「発展」は「Ⅰコース」ほどではないにしても、評定は3点台後半くらいは必要になるのではないかと思います。「標準」は3.5くらいは必要になるのではないでしょうか。
④のⅢコースは「クラブ選抜」になります。学校が強化している部活動(例えば野球、ラグビー等)で中学時代に優れた成績を残した生徒や、高校側から「来て欲しい」と依頼があった生徒が対象になりますので、評定というよりはあくまで「部活動」成績が重視されるコースになります。高校で本気で部活動を行いたい(例えば甲子園やインターハイを目指すなど)生徒が受験することになります。
簡単ではございますが、こちらの高校は県内の私立高校の中では全体的に一番レベルの高い学校かと思います。私立はコースによって、成績も幅広いので、一概にどの学校が優れているとは言いずらいですが、併願で受験される生徒の層は「高崎高校」、「高崎女子高校」といった県内トップクラスの生徒です。また高崎経済大学付属や高崎北といった学校を受験する生徒の受験も多いです。
そういった層の生徒が受験する学校のため、特に併願受験する場合は一定レベル(偏差値60くらい)は必要になりますので、受験をする際にはその点も考えての受験をお勧めします。
このような点からも県内の私立高校の中では高いレベルにある高校になりますので、現在の中学2年生や1年生で単願受験を考えている方は高い「評定」が必要になるということを頭に入れていただき、学校の定期テストにしっかり取り組んでいただいた方がよろしいかと思います。
次回は「前橋育英高校」について書きたいと思います。
[2024-11-28]