「多分大丈夫」が招く危険――範囲確認を怠った先に/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は少し厳しい話を書きたいと思います。
まもなく期末テストが始まります。
学校からはテスト2週間前までに範囲表・課題表が配布され、生徒はそれを元に準備する――
本来であれば、そこからスタートするのが当たり前です。
しかし今回は、その“当たり前”が危うい状況に直面しました。
■ 理社マラソン「開始後」に判明したテスト範囲の疑問
毎回理社マラソンでは、各中学の範囲表(教科書ページ)をもとに、事前に社会のプリントを作成しています。
そして予定どおり理社マラソンをスタートさせました。
ところが、実施しながら再度内容を確認していると、
どうにも範囲表の記載がおかしいことに気づきました。
そこで生徒に尋ねると、
「そこはテスト範囲に入らないと思います」
との返答。
理由を聞いても
誰も答えられない。
授業の進度から「多分出ないだろう」と
生徒が“勝手に判断”していただけで、
学校の先生に確認した生徒は一人もいませんでした。
しかも、その学年は100名近くいるにもかかわらず、
誰も正式に確認を取っていない状況でした。
「先生が間違えただけだろう」
という思い込みのまま、
気になっても何もせず放置。
確かに、学校の先生だって人間ですから、
範囲の記載を誤ることはあります。
ですが、
疑問を持ったなら自分で確認すること
これは勉強以前の“姿勢”です。
もし生徒の思い込みが間違っていたら?
本番で困るのは生徒自身です。
そしてそのとき
「先生が間違えたから悪い」で済ませるつもりでしょうか。
■ 理社マラソン(社会)を中止へ
理社マラソンが始まってから範囲の不確実さが判明し、
用意したプリントには範囲外が多数含まれている可能性が出てきました。
この状態では
「正しい学習ができない」
と判断し、
該当中学・学年については
社会の理社マラソンを中止しました。
そして、
ワーク・教科書での学習に切り替えてもらう
ことにしました。
曖昧な範囲のまま取り組んでも、
ただ時間を浪費するだけになってしまうからです。
■ 勉強以前に問われるもの
私が今回強く感じたのは、
自分のテストに責任を持つ姿勢
が欠けているということです。
テスト範囲を“正しく把握する”ことすらできていなければ、
どれだけ時間を使って勉強しようとも成果は出ません。
まず、自分が何をすべきか理解できていないのですから。
私の考え方に賛否はあって当然です。
ただ、
自分で確かめる・自分で動く
という姿勢が身についていなければ、
学力向上は期待できません。
「勉強以前の話」です。
自分ごととして、
もっと真剣にテストに向き合ってほしいと強く思います。
[2025-11-09]