「計算ができる」と「問題が解ける」は違う/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
最近、小学生の算数について考えることがあります。
これまで中学生を指導してきて、小学生の頃には見えにくかった違いが、中学校に入ってから少しずつ表れてくることを何度も見てきました。
当塾は決して大きな塾ではありません。それでも、これまで数学の実力テスト(中学3年生の)で100点を取った生徒が何人もいます。私自身、これは小さな塾としてはすごいことだと思っています。
ちなみに、そうした生徒の中には、小学生の頃から塾に通っていた生徒もいれば、中学生になって初めて塾に通い始めた生徒もいます。
もちろん、私が100点を取らせたという話ではありません。生徒自身が努力してきた結果です。
ただ、そうした生徒たちを見ていると、「小学生の頃は、どんな算数をやっていたのだろう」と考えることがあります。
小学校の算数のテストでは、90点や100点を取っていれば、「算数は大丈夫」と感じることも多いと思います。
ところが、中学校の数学になると、計算はできるのに文章題になると手が止まる生徒がいます。
特に小学校5年生、6年生で勉強した割合や速さになると、計算方法を覚えているだけでは解けない問題が出てきます。
例えば、
「女子が36人いて、それがクラス全体の60%です。クラス全体は何人でしょう。」
という問題。
60%を0.6にする。
36人が何を表しているのかを考える。
何を求めるのかを整理する。
そして、どんな式を作ればいいのかを考える。
「全体×0.6=36」と考えられるかどうかには、計算とは別の力が必要です。
私は、こうした部分を小学生のうちから少しずつ身につけていくことが大切だと考えています。
もちろん、これまでの小学生への指導を否定するものではありません。中学生を指導してきた中で見えてきたことを、これからの小学生の指導に生かしていきたいということです。
だからといって、難しい算数をやらせたいわけではありません。
中学入試を目指すためでもありません。
公立中学校に進学した生徒が、その先で数学を学んでいくための土台を作りたいのです。
計算はもちろん大切です。
ただ、「計算ができる」と「問題が解ける」は同じではありません。
問題を読んで、条件を整理する。
何を求めるのかを考える。
必要なら単位をそろえる。
そして、自分で式を作る。
こうした力を、小学生のうちから少しずつ身につけておきたいと思っています。
これまで中学生を指導してきたからこそ、小学生の算数についても、何を身につけておくべきなのかを改めて考えるようになりました。
小学生は基本的に「中学準備」。
幅広く何でもやるのではなく、中学校の数学につながる部分を意識して、小学生の算数を見直していきたいと思っています。
ここまで読んで、「割合や速さが大切なのは分かった」と思われるかもしれません。
では、実際にこんな問題はどうでしょうか。
「これ、解けますか?」
① あるクラスには男子が20人、女子が25人います。男子はクラス全体の何%でしょう。
② 1200円の20%引きはいくらでしょう。
③ 3kmの道のりを30分で歩きました。時速何kmの速さでしょう。
どれも、特別に難しい問題ではありません。
ただ、問題を読んで、何を求めるのか、どの数字を使うのか、どう考えればいいのかを判断する必要があります。
小学生の算数で、私はそういう力も大切にしていきたいと考えています。
[2026-09-18]