「1問の重み」を理解できる子が伸びる理由/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
一昨日、第6回統一テストを実施しました。
まだ結果が返却されていないため、手応えがはっきりしない生徒も多いと思いますが、まずは自己採点を行ってみてください。
これは、入試本番でも同じことが言えます。
公立高校の入試当日には「群馬テレビ」で解答速報が放送されたり、YouTubeなどでもすぐに解答が公開されます。
ただ、私は入試当日の自己採点はあまりおすすめしていません。
なぜなら、学力試験の翌日には面接が控えているからです。
速報を見て「これ間違えた」「失敗した」と落ち込んでしまうと、翌日の面接で自信を失い、元気のない態度になってしまうこともあります。
メンタル的に不安定な子ほど、自己採点は少し落ち着いてから行えば十分です。
それよりも、2日目の面接に集中することの方がずっと大事です。
さて、今回も恒例の「数学問題解説会」を行いました。
参加者は少なめでしたが、一人でもやる。これがうえだ未来塾のスタンスです。
その中で話をした「1問の重み」について、ぜひ共有したいと思います。
数学の1問は平均で4点前後あります。
穴埋め問題なら2点、証明問題なら7点、難問なら5点というように、1問の価値は大きい。
つまり、たった1問のミスが4点に相当するということです。
学校の定期テストでは1点や2点配点が多いため、多少のミスが大きく響かないこともあります。
しかし、統一テストや入試問題ではそうはいきません。
2問ミスすれば8〜10点の差。
これが合否に直結します。
例えば、前橋高校・高崎高校(偏差値68前後)を目指す場合、数学で85点以上が一つの目安。(他科目の出来によっても前後します)
この場合、間違えられるのは3問程度です。
一方で高崎経附(偏差値61)を目指すなら、75点前後で合格ライン。
つまり約6問ミスまでOKという計算になります。
だから、解けなくてもいい問題が6問分もあるというポジティブな捉え方もできます。
つまり、基礎・標準レベルを完璧に仕上げれば十分戦えるということです。
「1問くらい…」という気のゆるみが、4点の差、そして合否の差につながります。
逆に、1問にこだわる意識を持つだけで、勉強の姿勢もテストの受け方も変わってきます。
次のテストからは、
「何となく頑張る」ではなく、
「今回は何点取る」「各科目で何点を目標にする」と具体的な数字を設定してください。
そうすることで勉強に緊張感が生まれ、成果もより明確になります。
実は、勉強が得意でなかった私自身が高校に合格できた理由も、まさにここにあります。
「1問の重み」を意識して、1点を積み上げていく学習を続けてください。
[2025-10-14]