中学でつまずくかどうかは小学校で決まっています/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
― 算数・数学に限定して考えてみました ―
先日「中学準備講座」についてご案内しましたが、今回はその背景にある
“どこでつまずくのか”
“どこまで理解していれば中学で困らないのか”
という話を書いてみたいと思います。
対象はあくまで「算数・数学」です。
これは私が小学生を長年教えていて、最も強く実感している部分でもあります。
■ 小学校の理解不足は、ほぼ確実に中学で表面化する
小学生の算数で「その学年の内容を理解できていない」という状態のまま中学へ進むと、ほとんどの場合、中1の段階でつまずきます。
中学の数学は、
小学校の計算力・文章題の理解・割合や比の感覚
といった土台の上に築かれているため、基礎が不十分なままではどうしても厳しいのです。
■ 通知表では本当の理解度はわからない
では、何を基準に「理解できているか」を判断すればいいのか。
通知表の「よくできる」「できる」「もう少し」では、実はほとんど見えてきません。
学校によって評価の付け方が違い、基準も曖昧だからです。
だからこそ、より正確な物差しが必要になります。
■ 本当の物差しは「カラーテスト(単元テスト)」
カラーテスト(単元テスト)は業者が作成しているものが多く、
平均点も大体 80〜90点(平均85点前後) に落ち着きます。
ここで重要なのは、
このテストで“85点が平均”であること。
中学校なら上位層に入る点数が、小学校の単元テストでは平均です。
つまり——
-
85点以上 → 基礎がしっかりしている(中学でもほぼ問題なし)
-
平均点以下 → 中学でつまずく可能性が高い
という非常に明確なラインが存在することになります。
もちろん本人の頑張りや性格によって結果は前後しますが、
学力面だけで見れば、このラインは非常に正確です。
■ 「平均点以下だったら、どうすべき?」の答え
平均以下ということは、
小学校内容の理解不足=中学数学の土台が弱い
ということです。
このまま中学に進むと、
-
計算が遅い・不正確
-
割合・比が理解できない
-
文章題の構造がつかめない
-
数式が苦手
-
図形分野に入った途端につまずく
といった症状がほぼ確実に表れます。
だから、結論は一つ。
中学に入る前、できるだけ早く対応すべきです。
■ “通信教育だけ”では限界がある理由
通信教材を利用されるご家庭も多いのですが、
小学生の場合は「やったりやらなかったり」が非常に多く、
保護者が毎回隣で見てあげられる環境でないと、ほぼ効果が出ません。
今は共働きのご家庭も多く、
毎日勉強に付き添うことは現実的に難しいと思います。
だからこそ、第三者のサポート(塾・家庭教師)が必要になります。
家庭では難しい
「継続」「管理」「プロの目による弱点分析」
を補えるからです。
■ 中学生活は“勉強の比重”が一気に増える
中学校に入ると、勉強が生活全体を左右し始めます。
学習内容は増え、競争も生まれ、
定期テストが現実的なプレッシャーになります。
ここで
勉強がわからない → 点数が低い → 自信がなくなる → 学校生活が楽しくなくなる
という負の流れに入る生徒は少なくありません。
だからこそ、私は小学6年生の段階で、
中学に向けた準備を本気で整えてあげる必要がある
と強く感じています。
■ 「中学準備講座」は、そのための講座です
先日ご紹介した「中学準備講座」は、
中学数学のスタートでつまずかないために、
必要な土台を一つずつ固める内容になっています。
ただし前提があります。
■ カラーテストで 85点以上 が受講の目安です。
なぜなら、この講座は
-
基礎がある程度身についていて
-
中学内容を前倒しで学んでも理解しやすい子
を対象にしているためです。
■ 平均点を下回っている場合は「個別指導」で対応します
小学校内容の理解不足がある状態で中学内容に入ると、
高確率で混乱します。
そのため、
平均点以下の方はまず個別指導で基礎を丁寧に積み上げること
をお勧めしています。
通常期の「個別指導」は
1対1または1対2で指導しています(時期により異なります)。
■ 最後に
中学でつまずくかどうかは、
決して「才能」や「センス」で決まるものではありません。
小学校内容をどれだけ確実に理解できているか。
その基礎を、誰が・どのように支えてあげられるか。
この2つが分岐点になります。
もし今のお子様の状況に少しでも不安があるようでしたら、
早めの対応がその後の学習を大きく変えます。
私自身、小学生の頃は勉強が得意ではなく、
中学に入ってすぐ数学でつまずいた側の人間です。
「勉強ができなくても何とかなる」
そう思いたい気持ちは分かりますが、
勉強ができなくていい思いをすることは、正直ありません。
それは、当時の私が人前で恥ずかしい思いをたくさん経験してきたからこそ、
胸を張って言えることです。
悔しい思いをしたからこそ、
「変わりたい」と思って必死に勉強しました。
両親も将来を案じ、塾に通わせてくれました。
その選択が、間違いなく私の人生を変えました。
どのご家庭でも、
子どもの将来を本気で考えていない親はいない
と私は思っています。
もし今、
「このままでは心配だ」
「中学に上がる前に何とかしてあげたい」
そう感じていらっしゃる保護者様がいれば、
どうか一度ご相談ください。
無理な勧誘は一切いたしません。
お子様の状況に合わせて、必要なことを一緒に考えます。
ご興味があれば、いつでもお問い合わせください。
[2025-11-16]