入試本番で“20点下がる”という現実――だから今やるしかない/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今回は入試が近づいてきたので、より現実的な内容を記載します。
いつ・誰とはここでは公表できませんが、過去の生徒の事例として紹介します。
さて、中学3年生は今まで「実力テスト」(学校でやっているテスト)や「統一テスト」(基本的に塾に通っている生徒のみ受験)を合わせて、多い子だと12回くらい受験していると思います。
その子の状況によって、点数や偏差値が上がったり下がったり、下降傾向だったり、上昇傾向だったり、ほぼ横ばいだったり。色々なパターンがあります。
どこを見て受験しようと決めるのか。いつのテスト結果か。
普通は直近2~3回くらいでしょう。まさに11月~1月くらいのテストを見て、「大丈夫そうか」「難しそうか」判断し決定すると思います。私もその辺りを見て生徒や保護者様に提案します。
これはあくまで テストの点数が入試でも取れるであろう ということが前提です。
入試でこれを下回った場合は、はっきり言ってどう転ぶか全くわかりません。
ある程度余裕を持って受験した場合(例えば合格可能性ライン70%、偏差値が50に対して52ありますというような場合)は、いつもの力が出せれば大丈夫だと思います、といった話ができます。
しかし、合格ライン50%だったらどうか。
これはかなり難しい場合があります。
半々の確率は入試においては厳しいと言わざるを得ません。
入試当日いつも以上の力が出せれば合格の可能性も上がるでしょうが、いつもやそれ以下であれば不合格になる可能性がかなり上がります。これは過去の生徒を見てきてよくわかります。
ただ、定員割れ高校の場合はこの話がそのまま通用しません。
テストの偏差値がその高校の合格可能性偏差値より10くらい下でも合格してしまう場合があるからです。
倍率が1.00倍を超え、そこから高くなればなるほど結果は厳しくなります。
■ さらに加えておきたい重要な点
定員オーバーしている学校であっても、「総合型選抜」と「特色型選抜」のどちらで合格したかによって状況が変わります。
特に「特色型選抜」は、
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評定(内申)
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部活動での実績(県大会出場・県大会ベスト4など)
といった点が大きく評価されるため、実力テスト・統一テストで偏差値がその高校のレベルに達していなかったとしても合格する可能性があります。
ただし、実際には
「あなたは総合型選抜で合格しました」
「あなたは特色型選抜で合格しました」
といった情報は教えてもらえません。
つまり、評定が高かったからなのか、部活歴が評価されたのか、入試本番の点数で勝ったのか――
どの要素が合格につながったのか明確にはわからない のが現実です。
そのため、偏差値だけでは判断できないケースが発生し、分析が難しい状況もあります。
過去において、入試で普段のテストの結果を出せる生徒はどれだけいるのかという問題もありますが、一昨年から入試制度が変わり、その前との比較が難しいこと、点数が全てこちらに報告されるわけではないことなどから、「こうです」と断言はできません。
しかし私が把握している入試とテスト(実力・統一)の得点比較をしてみると、
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確実に合格した生徒(倍率が高くても) → テストとほぼ変わらない点数(数点程度の誤差)。
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定員オーバー校を受験し、不合格となった生徒 → テストより20点以上下がってしまっているケースがある。
決して脅しているわけではありませんが、これは何が言えるかというと、
しっかり勉強して積み上げてきた子は、入試でもしっかり点数が取れる。
一方、あまり勉強できていなかった子は、入試で20点ほど下げてしまうことが実際にある。
これは定員オーバーしている高校であればかなり厳しい結果(不合格)になりますし、定員割れの高校で合格したとしても、これがもし競争のある受験だったら、と考えると非常に危険です。
これまでの積み上げが不十分な場合、結果が厳しくなる可能性は十分考えられます。
定員割れしていれば大丈夫という話ではありません。
競争のある学校では、オーバーした人数分は確実に不合格になります。つまり、自分がその中に入る可能性が現実として存在するということです。
あと3ヶ月。(実際には切っていますが)
やれることを精一杯やる。余裕があろうがなかろうが。
後悔しないために。
「後悔してない」と強がっても、失敗した時に本当に後悔しない人はほぼ皆無だと思います。
私自身も、「もっとやってあげられることはなかったのか」と考えてしまいます。
最終的には納得せざるを得ないことですし、“絶対”がないのが入試です。
だからこそ、最後まで頑張ってもらいたいです。
[2025-11-24]