勉強の基準は、どこで知るのか/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
最近、中学1・2年生と勉強について話をしていると、改めて感じることがあります。
それは、「勉強そのものを、まだよくわかっていない生徒が多い」ということです。
もちろん、勉強のやり方がまったくわからないという意味ではありません。
学校の課題をやったり、塾の宿題をやったり、テスト前にはテスト勉強をしたりしています。
ただ、「自分はどのくらい勉強すればいいのか」という基準を持っている生徒は、意外と少ないように感じます。
例えば、テスト前に30分勉強して、「今日は勉強した」と思っている生徒がいます。
もちろん、30分でも勉強すること自体は大切です。
ただ、学校の課題をやる時間を除いて、テストに向けて30分だけ勉強した。それで十分な準備ができるかといえば、なかなか難しいでしょう。
でも、本人からすれば、それが「テスト前に勉強する」ということなのかもしれません。
なぜそうなるのか。
一つには、自分以外の人がどのくらい勉強しているのかを知らないからだと思います。
「もっと勉強しよう」
「まだ勉強が足りないよ」
私も生徒たちにそう伝えることがあります。
でも、「もっと」と言われても、そもそもどのくらいが普通なのか、どのくらいやれば十分なのかがわからなければ、自分の勉強が足りているのかどうかを判断することはできません。
これは、単純に「やる気がない」という話ではないと思っています。
知らないから、基準を持てない。
基準を持てないから、自分の勉強が十分なのかどうかも判断できない。
だからこそ、実際に勉強してきた人の話を聞くことには意味があると思っています。
自分と同じ中学生だった人が、実際にどのくらい勉強していたのか。
テスト前は何をしていたのか。
中3になってから、どんなことに取り組んだのか。
受験が終わってみて、「もっと早くやっておけばよかった」と思ったことは何なのか。
こういったことは、実際に経験した人だからこそ話せることです。
学校の先生や保護者から「勉強しなさい」と言われることはあっても、受験を終えた先輩から具体的な話を聞く機会は、そう多くありません。
そこで、昨年から「合格報告会」を始めました。
高校受験を終えた卒塾生に来てもらい、後輩たちに自分たちの経験を直接話してもらう機会です。
今年4月に行った合格報告会では、高崎高校と高崎経済大学附属高校に進学した2人に協力してもらいました。
事前にこちらから話してほしい内容を伝え、中学1・2年生の頃にどんな勉強をしていたのか、中3になってから何を頑張ったのか、受験勉強をしていて大変だったこと、もっと早くやっておけばよかったことなどを、できるだけ具体的に話してもらいました。
やはり、こういう話は私が普段話しているのとは違います。
私が「もっと勉強した方がいい」「早いうちからやっておいた方がいい」と言えば、生徒からすると「先生だからそう言うんだ」と受け取ってしまう部分もあります。
でも、実際に自分と同じ中学校生活を送り、受験を経験した先輩が話せば違います。
「自分も中1の頃はこうだった」
「中2のときにもっとやっておけばよかった」
「中3になったら思っていた以上に大変だった」
そういう実体験には、やはり言葉の重みがあります。
しかも、話をしてくれた2人は、少し前まではこの塾で勉強していた生徒です。
特別な誰かの話ではありません。
自分たちと同じように定期テストを受け、勉強をして、高校受験を経験した先輩です。
だからこそ、聞く側も「自分だったらどうだろう」と考えやすかったのだと思います。
実際、参加した生徒の多くが「とても参考になった」と感じてくれました。
中には、先輩たちの話を聞いたことで、勉強に対する意識が変わった生徒もいました。
話を聞いて、すぐに何かが大きく変わるとは限りません。
でも、「自分が今やっている勉強で大丈夫なのかな」と考えるきっかけにはなります。
それだけでも十分意味のあることだと思っています。
そして、今回協力してくれた2人には本当に感謝しています。
高校生活がある中で時間を作り、後輩たちのために自分の経験を話してくれました。
自分たちが受験を経験したからこそ、「こういう話を早いうちに聞いておくことは大切だ」と感じてくれていたのではないかと思います。
もちろん、塾への恩返しという気持ちもあったのかもしれません。
でも、それだけではなく、自分たちの経験を後輩に伝えることに意味を感じてくれたからこそ、協力してくれたのだと思っています。
だからこそ、最近中学1・2年生と話をしていると、
「この子たちにも、あの2人の話を聞かせたかったな」
と思うことがあります。
今の段階では、「もっと勉強しなさい」と言われても、どのくらいやればいいのかがわからない。
そんな生徒たちにとって、実際に受験を終えた先輩の話は、自分の勉強を考えるための一つの基準になると思うからです。
もちろん、先輩の話を聞けば、それだけで勉強するようになるわけではありません。
最後に行動するのは本人です。
でも、そのためには「知る」ということが必要です。
どんな勉強をしてきたのか。
どんなことが大変だったのか。
もっと早くやっておけばよかったことは何なのか。
それを知った上で、「自分はどうするのか」を考える。
私は、そこに合格報告会の大きな意味があると思っています。
そして、こういう経験が一度きりで終わらないことも大切だと思っています。
来年は、今の中学3年生たちが話す側になります。
今は先輩の話を聞いている生徒たちが、受験を終えたら、今度は後輩に自分の経験を伝える。
先輩から後輩へ。
そうやって経験がつながっていけばいいなと思っています。
勉強の方法を教えることは、塾としてもちろん大切です。
でも、それだけではありません。
「どのくらい勉強するのか」
「受験生になると何が変わるのか」
「今の自分に何が足りないのか」
そういったことを、実際に経験した人から知ることも大切です。
受験が近くなってから、「もっと早くやっておけばよかった」と思う生徒を少しでも減らしたい。
そのためにも、私はこれからも、先輩たちの経験を後輩につなぐ機会を大切にしていきたいと思っています。
[2026-09-05]