夏期講習一週間の振り返りと個別の関わりについて/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ
皆さんこんにちは!
7/22(月)から夏期講習が始まり、第一クール(7/22~26)を無事終えることができました。中学1年生~中学3年生まで(小学生は夏期講習を行わず通常)が毎日通塾し、1学期の復習や受験勉強に励んでおります。
実施内容は以下の通りです。生徒によって取り組み内容は異なります。
①英単語テスト(事前に家で勉強) 中1~中3対象
②長文読解(長文まではいきませんが、10行前後の文章) 中3対象(毎日)
③リスニング(中1レベル~入試レベルまで生徒の英語力によって内容は異なります) 中3対象(1日置き)
④計算特訓(中1~中2の計算の復習及び入試基礎レベルの問題への取り組み) 中3対象(平均点位~苦手な生徒まで)(1日置き)
⑤国語読解(論説文、小説を中心に基本的な読解方法を学習) 中3対象(平均点位~苦手な生徒) (1日置き)
⑥国語読解(入試レベルの論説文、小説を中心に問題演習) 中3対象(偏差値60前後の生徒) (1日置き)
⑦英作文(中1レベル~の英作文) 中3対象(実力テスト、統一テストで80点以上の生徒) (1日置き)
⑧数学先取(中3内容) 中3対象(トップ高を目指す生徒) (1日置き)
⑨数学苦手分野徹底攻略 中3対象(トップ高を目指す生徒) (1日置き)
⑩数学英語基礎演習(1~3年生の内容を全て網羅したテキストを使用し、1~2年生の基礎をしっかり身に付ける) 中3対象(平均点位~苦手な生徒) (毎日)
⑪数学英語入試基礎レベル問題演習(1~3年生で学習した単元別に入試基礎レベルの問題を演習) 中3対象(偏差値60以上の生徒で基礎レベルはしっかりできている生徒) (毎日)
⑫数学英語1学期及び前学年の復習(次学期及び次学年への積み残しをしないため) 中1~中2対象 (数学英語を交互に実施)
⑬英語長文基礎(英語で高得点を目指すため) 中2対象(平均点以上は取れるが、実力テストなどで80点以上取りたい生徒) (計5回)
他にもまだあります。だから毎日(22日間)通塾しても(3年生は基本1日4時間以上なので(計88時間以上))時間的には全然足りません。集団の講義形式であれば「5日間特訓」とかのような短期講習も可能なのでしょうが、うちの塾は「生徒が自分で解ける」(苦手な生徒は同じような問題を私が何度も何度も説明することがかなりあります)ようにすることを目標としているので、このように長時間になってしまいます。
だから勉強が苦手な生徒はうちの塾のような形式でないと、集団だと講義を聞いてもわからないことが多いでしょうし、更に講義で聞いたことを復習するとか、自分で解けるようにするのは至難の業だと思います。
夏期講習でやっているのは英語数学国語の3教科だけのことです。理科社会は基本的に家庭学習で進めるしかないのが現状です。
「何を重点的に取り組ませるか?」3年生は1学期に3回ほど学校で取り組んだ実力テストを見れば、大体何が課題かはっきりするので、それを踏まえて私が個々に課題を与え、取り組んでもらっています。(AIが診断するなどといった時代にかなりアナログですが・・・)
「数学の計算くらい問題なくできる」と思っていても計算だけに特化してやらせてみると、結構できません。数学が苦手な生徒はかなり苦戦します。
計算の中でも何が苦手かはっきりしてきます(例えば分数が絡むと極端に正解率が下がるとか)ので、長い夏休みの期間にしっかり計算の苦手は潰してしまうことが大事です。
これさえもできずに、入試レベルの問題にチャレンジしてもすぐに挫折します。
とにかく基礎基礎基礎です。
入試レベルは難しい問題ばかり出題されると思っている方もいるかもしれませんが、数学に関しては間違いなく基礎ができていれば平均点くらいは確実に取れるような問題レベルにはなっています。
だから平均点にも満たないお子様の場合は「基礎」を徹底してやらせることが大事だと思っているので、「基礎を徹底」させます。そこが十分ではないのに、その上のレベルの問題は絶対解けません。
偏差値50(平均点くらい)の高校を目指すのであれば基礎をしっかりやりさえすれば決して難しくありません。
それにも関わらず基礎を疎かにし、難しい入試問題や過去問ばかりに目が行きがちですが、それをいくらやっても解けるはずはないですし、入試の基礎問題すら解くことができません。
結果的に毎回実力テストや統一テストを何度受けても点数は全然上がらない(むしろ下がります)という結果になります。
一歩一歩階段を上るように上がっていくしかありません。一足飛びに駆け上がろうとしてもすぐに躓き、全く上には上がっていけません。
今の個々の現状を認識し、自分がまずは何をやらなければならないのかしっかり考えて取り組んでいただきたいです。
何も考えず、何となく学校からの課題や塾の宿題などだけをやっていたとしても、力はついていきません。
「自分にとってやるべきことは何なのか?」それさえ明確にできれば後はやるだけです。
上記にも示した通り、生徒のレベルによってやることは結構異なります。
「個別指導」とはそういうことなんだと私は思います。
決して1対1や1対2で勉強を教える、教えられることが「個別」ではなく、「個別」に何が足りないのかを明確にし、その生徒に合った指導(教材等も含め)をし、取り組ませることではないかと思います。
[2024-07-28]