定員オーバーなのに再募集?公立高校入試の“見えない不合格”/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
公立高校入試の合格発表後、多くの高校で「再募集」が行われていました。
その募集状況を見ていると、どうしても数字が合わない高校が一部あることに気づきました。
毎年のように気になって見てしまうのが
渋川高校
です。
この学校は私の母校でもあり、地域の進学校?として100年以上の歴史を持つ学校です。
また、数年前には定員割れにも関わらず、15名不合格を出した学校でもあります。
だからこそ、入試の結果や募集状況はどうしても気になってしまいます。
今年、渋川高校は定員が40名削減されました。
これまでの200名から160名へと変更されています。
ここ数年は定員割れが続いていましたが、今年は志願者が164名となり、定員+4名という結果になりました。
そのため、久しぶりに
「今年は定員割れを免れたね」
という状況でした。
ところが、合格発表後の再募集を見ると、6名の再募集が出ていました。
普通科が1つの学校の場合、願書に第二希望を書く制度はありません。
つまり、校内で別の学科に振り分けるといった調整は基本的に起こりません。
そう考えると、
定員160名に対して志願者164名、そして再募集6名。
単純に数字だけを見ると、最大で10名程度が不合格になった可能性が考えられます。
もちろん、願書を出していても直前で辞退する受験生がいることもありますので、必ずしも10名とは言い切れません。
ただ、直前辞退がそれほど多く発生するとも考えにくいのが実情です。
同じようなケースは
前橋南高校
でも見られました。
志願者209名、定員200名。
志願倍率としては定員を上回っています。
しかし、合格発表後には5名の再募集が出ていました。
単純計算をすれば、14名程度の不合格者が出た可能性もあります。
もちろん最終的な受験者数までは公表されていないため、これはあくまで推測に過ぎません。
それでも少なくとも言えるのは、定員を上回っている学校でも想定以上に不合格は確実に出ているということです。
もし定員オーバー分以上の不合格者が出ていなければ、再募集が出ることはありません。
(例えば前橋南高校の場合、209名なので、9名は不合格となり、再募集が出ることはあり得ないのが普通です。それにも関わらず5名再募集がかかっている。普通では考えられないですよね)
つまり学校によっては、
定員に満たなくなる可能性があっても、基準に満たない受験生は合格にしない
という判断をしている可能性があるということです。
学校ごとに考え方は異なります。
定員割れの場合は基本的に全員合格とする学校もあれば、定員割れであっても学校の基準に達していなければ不合格にする学校もあるでしょう。
今回のように、定員オーバーしているにもかかわらず再募集が出ている学校は、おそらく後者の考え方に近いのではないかと思います。
最近の中学生の言葉で言えば、
「倍率低いし、ワンチャンあるかも」
そんな感覚で受験するケースもあるかもしれません。
もしダメでも私立がある。
そう考えて受験する生徒もいるでしょう。
もちろん、受験に対する考え方は人それぞれです。
それ自体を否定するつもりはありません。
ただ、私は思っています。
受験は一か八かで受けるものではないということです。
高校は、同じくらいの学力の生徒が集まり、同じレベルで授業が進んでいく場所です。
もし学力とかけ離れた学校に入ってしまえば、授業についていくのが難しくなり、勉強そのものが苦しくなってしまう可能性もあります。
それが原因で学校が嫌になり、最悪の場合は途中で辞めてしまうということだってあり得ます。
もちろん高校選びは偏差値だけで決めるものではありません。
学校の雰囲気ややりたいこと、将来の目標など、さまざまな要素があります。
しかし同時に、学力も大切な判断材料の一つであることは間違いありません。
倍率や定員といった数字だけを見て判断するのではなく、
「その高校で本当に3年間頑張れるのか」
そこまで考えた上で受験校を選ぶことが大切だと思います。
高校受験はゴールではありません。
その先に続く3年間のスタートです。
だからこそ、自分の学力としっかり向き合い、将来の目標と照らし合わせながら受験校を決めてほしいと思います。
仮に学力は低かったとしても「この学校で頑張りたい」と思って受験し、何とか合格できた子はうちの塾でもおりますが、そういった生徒でも入学後何とか頑張って勉強についていってる子もいます。
最終的には本人の意志によるものが大きいと思います。
そして塾としても、偏差値や倍率だけで受験校を勧めることはありません。
生徒一人ひとりの学力や目標を踏まえながら、「その高校で3年間しっかり頑張れるか」という視点で受験校選びをサポートしていきたいと考えています。
[2026-03-08]