学びの場うえだ未来塾|渋川の個別学習塾-渋高出身塾長の直接指導

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平均点38点が示したもの──勝負を分ける“基礎力”

近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)

 

皆さんこんにちは。

うえだ未来塾の上田です。

 

先日、某中学校・中学3年生の実力テストが返却されました。


当塾の生徒たちの成績を確認したところ、特に気になる点が一つありました。


それは 数学の県平均点が「38点」 だったということです。

私は塾を開業してから、数多くの実力テスト・統一テストを見てきましたが、
これだけ平均点が低いケースは、数学に限らずほとんど記憶にありません。

「なぜここまで点数が低くなってしまったのか?」

もちろん、問題自体の難易度が影響している可能性はあります。


ただ、今回の数字を見たとき、私はある一つの仮説を立てました。


■大問1が取れなければ“勝負にならない”

少し前のブログでも書きましたが、数学の実力テストでは
大問1(小問集合)を全問正解できれば約40点が取れる
という構成となっています。(群馬県の公立高校入試の配点もほぼ一緒です)

この大問1に出るのは
・計算
・方程式
・関数の基本
・図形の基礎
など、いわゆる“基礎問題”です。

つまり
「大問1=必ず取りに行く問題」
なのです。

今回、平均点が40点を下回ったということは、
裏を返せば
大問1で点数を大きく落としている生徒が相当数存在する
ということになります。

大問1が取れなければ、当然後半に出される応用問題で巻き返すことは困難です。


つまり、
基礎が崩れる=全体が崩れる
これが今回の平均点に如実に表れています。


■なぜ基礎ができていないのか?

生徒を見ていて感じるのは、
“普段から基礎を意識して勉強していない”
ということです。

何となくワークや塾のテキストを解いているだけの

ような気がします。

自分が今やるべきことは何なのか?(テストの解き直しを行っていないためそれに気づいていない)わかっていない。

だから、
基礎が曖昧 → 解法の理解が浅い → 応用が解けない
という負の連鎖が起きます。

「応用問題ができない」と悩む生徒ほど、
蓋を開けてみれば
基礎の取りこぼしが多数ある
というのは珍しくありません。

よく

応用力をつけたい
という声を耳にしますが、
応用力とは
基礎を深く・広く応用できる力
のことです。

土台がない家は建たないように、
基礎が定まっていない状態では、受験数学を戦えません。


■「今からでも間に合う」の条件

では、この時期(中3冬手前)から基礎をやり直すのは遅いのか?
答えは NO です。

ただし条件があります。
それは
①できないところを明確にし
②優先順位をつけて
③短期集中で修正する

こと。

・なんとなく問題集を眺める
・苦手を避ける
・得意な科目だけやる

これでは変わりません。


■最も優先すべきは“取り返せるポイント”

入試までの残り時間を考えると、
すべてを完璧に仕上げることは現実的ではありません。

そこで重要なのは
短期間で得点に直結する内容から整える
という視点です。

数学で言えば
まずは
✅大問1(基礎)を確実に取る
ここに尽きます。

大問1が一通り押さえられれば、
自然と後半問題の理解も早くなります。
基礎が入っていれば、
応用の“入り口”までは必ず到達できます。


■これは数学に限らない

ここまで数学を例に話してきましたが、
この構造は他教科でも同じです。

英語なら
・単語
・文法


理科・社会なら
・基本用語
このあたりができていなければ、
どれだけ演習を積んでも成果は安定しません。

「基礎を軽視しない」
これが全教科の大原則です。


■最後に

今回のテスト結果は、
単に「平均点が低かった」という事実だけでなく、
“基礎を積み上げられていない子が多い”
という現状を示しています。

これは、
伸びしろがまだまだある
という見方もできます。

ただし、
そのためには
“いま基礎に立ち返れるかどうか”
が大きな分岐点です。

入試までの限られた期間。
最も効果が高いのは
「基礎の徹底」
であることを、改めてお伝えしたいと思います。

焦る必要はありません。
ですが、
行動は止めてはいけません。

今、基礎に戻れた人から伸びていきます。

 

 

[2025-10-29]