数学が苦手なお子様を支えるために ― 苦手を「できる」に変える第一歩/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は「数学の勉強の進め方」について、特に 数学が苦手なお子様 に焦点を当ててお話しします。
「数学が得意」とはどういうことか
「うちの子は数学が得意です」と言う保護者の方もいらっしゃいます。確かに定期テストでは計算や基礎問題が中心なので、しっかり勉強して臨めば80点以上取れる子も少なくありません。
ただし、実力テストや応用問題になると点数が大きく下がってしまうことも多いものです。
その原因は「復習不足」や「初めて見るタイプの問題への対応力不足」など、いくつも考えられます。
今回お話ししたいのは、それよりもさらに踏み込んで、平均点以下で悩んでいる子、つまり「数学が極端に苦手な子」のケースです。
数学が苦手な子に共通する3つの課題
私がこれまで多くの生徒を見てきた中で、数学が苦手になる原因は大きく分けて次の3つです。
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理解すべきことと覚えるべきことの整理ができていない
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計算の基礎が不十分で、確実に身についていない
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数字や割合の感覚が弱く、直感的に捉えられない
例えば「100%を数値で表して」と言われたときに即答できないケースは、③に当たります。
① 理解と暗記を分けて整理する
中学1年生に多いのですが、「=」の意味が理解できていない子がいます。
本来は「左辺と右辺が釣り合っている状態」を示しているのですが、「1+1=2」を「1+1は2」と、文章のように読んでしまう。これでは文字式に直すことができません。
また、「覚えるべきこと」がしっかり覚えきれていないのも問題です。
文字式のルール(数字を先に、文字はアルファベット順に書く)、よく使う公式などは、英単語テストや漢字テストと同じように 繰り返し確認テスト をするのが有効です。
② 計算を「完璧」にする
応用問題に挑戦する前に、計算が土台として固まっていなければなりません。
そのためには「繰り返し解く」ことが不可欠です。
ただ、ここで難しいのは「昨日できたのに今日はできない」というケースです。
これは単なるサボりではなく、手順を記憶に留める力(ワーキングメモリー) に関係していることもあります。
そのような場合は「手順をカード化」するのがおすすめです。
例:分配法則 A(B+C)
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Aと()の間には「×」が省略されている
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×を入れて「A×(B+C)」と書く
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AをBとCにそれぞれ掛けて「AB+AC」とする
こうしてステップを整理し、勉強の最初に毎回声に出して説明させる。
同じ問題を繰り返すことが、「忘れる」ことへの対策になります。
③ 数字の感覚を育てる
計算や公式は覚えていても、数字の大きさや割合の感覚がないと文章題でつまずきます。
「半分ってどのくらい?」「20%引きってどれくらい安くなる?」といった感覚は、日常生活とつなげて意識させると効果的です。
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買い物の割引を一緒に計算する
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お小遣いの使い方をパーセンテージで考える
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料理のレシピを人数に合わせて割合で調整する
こうした経験を通じて「数字が生活の中で使えるものだ」と実感させることが大切です。
苦手を克服するための姿勢
数学が苦手なお子様は、間違えることに強い不安を抱いていることが多いです。
そのため、周囲の大人が「できなかったこと」よりも「工夫すればできるようになること」に目を向けてあげることが大切です。
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同じ手順を繰り返し練習する
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毎回声に出して確認させる
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小さな成功体験を積み重ねる
こうした工夫を続ければ、数学が極端に苦手な子でも、少しずつ「やればできる」という自信が芽生えます。
数学は苦手の度合いが人それぞれですが、どんなに苦手でも「できるようになるための道筋」は必ずあります。
保護者の方にもぜひ「小さな工夫で大きな変化が生まれる」という視点を持っていただければと思います。
[2025-08-26]