私立高校の併願受験、何校受験するのが最善なのか/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
中学3年生は、この時期に三者面談を行い、私立高校の受験校を決定します。単願でも併願でも、基本的にはこの時期に受験する高校を決めていきます。
まれに、併願で私立高校を受験しない生徒もいますが、それはあくまで例外です。
さて、併願と聞くと、公立高校を第一志望とし、その公立高校が不合格だった場合に備えて私立高校を受験しておく、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
その認識でほぼ間違いありません。
ただし、一部には少し違った受験の仕方をする生徒もいます。
単に公立高校の滑り止めとして私立高校を受験するのではなく、複数の私立高校を受験し、その結果を見て最終的に進学先を決めるというパターンです。
もちろん、これは私の想像も含まれていますので、実際にそのような考えで受験しているかどうかはわかりません。しかし、そうとも受け取れるような受験をする生徒が稀にいるのです。
ただ、ここで注意しておかなければならないことがあります。
それは、受験する私立高校の難易度です。
どの程度の学力があれば合格できるのか。今の自分の学力で合格できる可能性はどのくらいあるのか。そこを事前に調べた上で受験校を決める必要があります。
そうしなければ、最悪の場合、受験した高校がすべて不合格ということもあり得ます。(当塾の話ではありませせんが実際過去にこのような例がありました)
確かに、その高校に入りたいという気持ちはわからないでもありません。しかし、合格するために必要な学力に届いていないのであれば、当然ながら合格は難しくなります。
受験する高校を決めるのは本人と保護者です。
どこの高校を受験しようが、それは自由です。最終的にこちらが決めることはできませんし、本人や保護者の希望を無視して受験校を決めることもできません。
ただし、事前に合格が難しいとわかっているのに、何も考えず「頑張ってください」と背中を押すことはできません。それはあまりにも無責任だと思うからです。
伝えるとすれば、「今の学力では合格は難しいと思われます。それでも受験するのであれば、残された時間で最善を尽くしてください」ということになります。
本人が希望する高校を受験することと、その高校に合格できる可能性があることは別の話です。だからこそ、受験する前に自分の学力を客観的に把握しておく必要があります。
複数の高校を受験することのもう一つの問題
私がもう一つ懸念しているのは、複数の高校を受験する場合、その分の対策も必要になるということです。
「私立高校だから、それほど対策しなくても大丈夫」と考えている方もいるかもしれません。(大体現在の学力より下のレベルの高校やコースを受験するため)
確かに、現在の学力で十分に合格できる高校であれば、大きな問題にはならないでしょう。
しかし、ここで考えてほしいのは、単に合格できるかどうかだけではありません。
高校によっては、合格の区分が複数に分かれている場合があります。例えば、特進コースの中でもS合格、C合格といった区分が設けられている高校がほとんどです。
そして、どの区分で合格するかによって、入学時に必要となる費用や奨学金などの条件が変わる場合がほとんどです。
つまり、合格することだけを目標にするのではなく、少しでも良い条件で合格することを考えれば、それなりの準備が必要になるということです。
受験する高校が増えれば、それぞれの出題傾向を確認したり、過去問に取り組んだりする時間も必要になります。
一校だけを受験する場合と、複数校を受験する場合では、準備にかかる時間も違ってきます。
その時間はどこから捻出するのでしょうか。
第一志望の高校に向けた勉強を優先する
私は、私立高校を複数受験すること自体を否定しているわけではありません。それぞれの高校に魅力があり、複数の合格を得た上で進学先を決めたいという考えもあるでしょう。
ただ、受験する高校を増やすのであれば、その分の対策が必要になることも考えておかなければなりません。
それであれば、公立高校が第一志望の生徒は、私立高校の受験を一校に絞り、その高校の過去問などを使って事前準備をしっかり行う。そして、少しでも良い条件で合格する。
私はこれまで、基本的にこのような考え方で指導してきました。
私立高校の受験対策も大切ですが、だからといって、そこに必要以上の時間をかけるわけにはいきません。公立高校が第一志望である以上、私立高校の準備を計画的に進めながら、公立高校の入試に向けた勉強時間もしっかり確保する必要があります。
公立高校を第一志望にしている皆さんにとって、最も大切なのは何でしょうか。
もちろん、第一志望の公立高校に合格することですよね。
それならば、限られた時間をどのように使うべきなのか。私立高校の受験校を増やすことが、本当に自分にとってプラスになるのか。そこも考えてほしいと思います。
受験できる高校が複数あるからといって、必ずしも複数受験することが最善とは限りません。
何校受験するかだけでなく、どの高校に進学したいのか。そのために今、何を優先するべきなのか。
受験校を決める際には、ぜひそこまで考えてほしいと思います。
[2026-11-05]