私立高校入試単願受験(いわゆる推薦)について②/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ
皆さんこんにちは!
今回は前回に引き続き、私立高校単願受験についてのお話しになります。
先週は「農大二高」でしたが、今回は「前橋育英」についてとなります。
前回もそうでしたが、一部併願受験についても触れていきたいと思います。
まずは日程ですが、毎年1月10日前後で試験が行われます。したがって、年明けすぐに試験が行われます。したがって単願受験(併願も)を考えている中学2年生は約1年後に入試が行われるということになりますので、受験に向けての勉強は早めにスタートを切る必要があります。
次に入学試験方式ですが、大きく分けて2つあります。
一つ目は「学力特別奨学生試験」です。こちらは単願併願両方あります。
対象コースは「特別進学コース」(選抜クラス・特進クラス)です。
因みにこちらは「推薦入試」とは異なり、単願であれば3教科(国数英)が受験科目となり、
上記の学科試験と内申書(評定)で合否が決まります。
また、「単願優遇」が受けられます。5教科評定4.5以上S、4.2以上A、3.8以上B、3.5以上C合格の目安となります。
だから、評定が高い生徒程合格区分が高くなり、入学金の免除や年間給付額も多くなります。
尚、B合格以下は給付金はありません。
二つ目は推薦試験(単願)についてです。
こちらは「総合進学コース」、「スポーツ科学コース」、「保育コース」が対象になります。
どちらのコースも評定目安は3.0以上(9教科)になりますので、定期テストでは、それなりの結果が出せていないと3.0以上は難しくなります。
また、5教科だけでなく、副教科もしっかり勉強しておく必要があります。
試験内容は学科試験3教科(国数英マーク式)、調査書、面接になります。
こちらも入学後奨学生になるには評定の目安があり、奨学Ⅰ合格は4.2以上、奨学Ⅱ合格は3.8以上となり、入学金が免除になったり、施設充実費が免除になる場合もあります。
上記以外は奨学生ではないため、免除や給付はないということになりますので、必要な費用は満額支払うことになります。
三つ目は併願受験になります。
前橋育英高校に関しては、併願受験する場合、調査書はほとんど加味されません。
学科試験の点数で全て決まります。
5教科合計点数によって、「S合格」「A合格」「B合格」「C合格」「総合進学合格」と線引きされてしまいます。
これは例年の傾向ですが、塾で実施しております「統一テスト」の偏差値50程度が「総合進学コース」のボーダーラインになりますので、偏差値50を下回っている場合や、偏差値50を少し上回るくらいの偏差値であるならば、他の学校を受験することをお勧め致します。
併願受験の場合、決して簡単に合格できる学校ではないということは念頭に入れておいていただきたいです。
併願は確実に合格できる学校(あくまで公立が第一志望のはずですので)を受験するか、学力的には不足しているが、どうしても受験したい場合は、別の私立高校も併願受験するか、公立1本で受験し、仮に不合格だった場合は「二次募集」で公立受験するなどといった方法もあります。
近年は半数ほどの公立高校が定員割れになっていますので。
しかし、「二次募集」を受験する際は、実力相当の学校を受験することは必須です。
崖っぷちで受験するわけですので、失敗は許されません。
以上、少し余談もありましたが、「前橋育英高校」の受験概要について記載させていただきました。
是非中学2年生以下の保護者様は参考になさってください。
通塾生の場合は定期的な三者面談で個別対応も行っておりますし、要望があれば適宜面談も可能です。
通塾生以外の方でも受験のこと(私立公立どちらでも)で話を聞きたいなどありましたら、お問合せください。
[2024-12-01]