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見落としがちな「学校間の学力差」という視点/塾長ブログ

近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)

 

皆さんこんにちは。

 

うえだ未来塾の上田です。

 

先日、期始めテストの結果をもとに中学1年生の課題について書かせていただきましたが、今回は全く逆の現象が見られたケースについて触れてみたいと思います。

ある中学校のある学年において、期始めテストの5教科平均点が、県平均より約30点も高いという結果が出ていました。しかもこの状況は今回だけではなく、前回のテストでも同様に30点以上高い状態となっていました。

この中学校では、県平均だけでなく学校平均も公表されています。学校によっては県平均のみを公表するケースもありますが、私はできれば両方提示していただける方が望ましいと感じています。

高校入試は中学校内で順位を競うものではなく、県内の受験生全体の中で競うものです。学校平均と県平均を比較することで、「自分が県全体の中でどの位置にいるのか」が見えやすくなり、目標も立てやすくなるからです。


平均30点差が意味するもの

平均点が30点高いということは、単純に考えれば、生徒一人ひとりの得点水準にもそれだけ差がある可能性があります。

例えば、

・A中学校の生徒が290点
・B中学校の生徒が320点

・A中学校の生徒が350点
・B中学校の生徒が380点

このように、同じような学力層に見える生徒でも、学校が違うだけで得点差が生まれている可能性があります。

もし仮に、ある学校が県平均より20点低い状況だった場合、学校間では50点近い差が生まれることも考えられます。

同じ公立中学校でありながら、ここまで平均点に差が出る理由は明確には分かりません。生徒数が極端に少ないわけでもない中で、この差が生まれている点は非常に興味深く、同時に注意して見ておく必要がある部分だと感じています。


これは特定の学校だけの話ではありません

なお、今回ご紹介したケースは、この中学校に限った話ではありません。
他の中学校でも、同様の傾向が見られることがあります。

ただし、これは「その学校だから毎年必ずそうなる」という話ではありません。
その年のその学年によって状況は大きく異なると感じています。

生徒の学力層や学習への取り組み方は学年ごとに違いますし、それによって学校平均と県平均との差も変わります。
そのため、「毎年どうか」ではなく、「今年のこの学年はどうなのか」という視点でデータを見ることが大切だと考えています。


見過ごせない「評定」への影響

ここで気になるのが「調査書(評定)」への影響です。

期始めテストは業者テストであり、学校の定期テストとは性質が異なるため、単純に評定と直結するものではありません。ただし、学力水準に差がある場合、学校内での評価のされ方にも影響が出る可能性があります。

例えば、学力水準が高い学校では、上位層に入るために求められる得点も自然と高くなります。そのため、同程度の得点であっても、学校によっては上位評価に届きにくくなる可能性があります。

逆に、平均点が比較的低い学校では、同じ得点でも上位層に入りやすくなる場合も考えられます。

もちろん、評定はテストの点数だけで決まるものではなく、提出物や授業態度など様々な要素が加味されます。しかし、学校内での学力分布が異なれば、評価のつき方にも一定の差が生まれる可能性は否定できません。

公立高校・私立高校ともに、評定は入試の判定材料として一定割合を占めています。そのため、学校間の学力差が間接的に受験結果へ影響する可能性については、少し意識しておく必要があると感じています。


本当に絶対評価なのか

現在の通知表は「絶対評価」とされています。しかし、実際に多くの通知表を見ていると、どうしても相対評価に近い印象を受ける場面があるのも事実です。

例えば、テストの点数差がそれほど大きくないにも関わらず、評定が分かれるケースを見ると、「評価の境目はどこにあるのだろう」と疑問に感じることがあります。

もちろん評価基準は各学校で設定されており、外からすべてを判断できるわけではありません。ただ、保護者や生徒が評価の仕組みを正確に把握することが難しいという点は、現実として存在していると思います。


学力検査の持つ公平性

その点、高校入試の学力検査は、全受験生が同じ問題に取り組み、その結果で評価されます。

私は、この仕組みが最も公平性が高い評価方法の一つだと考えています。

もちろん、評定を含めた総合評価には、それぞれ意味があることも理解しています。その上で、学力を測るという観点では、共通問題による評価には大きな意義があると感じています。


今回お伝えしたかったこと

今回お伝えしたかったのは、「学校による学力差は想像以上に大きい可能性がある」という点です。

特に業者テストのように県全体との比較ができるテストでは、学校平均だけを見るのではなく、県平均との差を見ることが非常に重要になります。

定期テストは学校独自の問題である以上、学校内での比較が中心になるのは避けられません。しかし、実力テストにおいては、県平均との差を確認することで、お子様の現在地をより客観的に把握できると考えています。

こうした視点は、保護者の方にとって普段あまり意識する機会が多くないかもしれません。しかし、受験を見据える上ではとても大切な要素の一つです。

そのため、今回このテーマについて書かせていただきました。

[2026-02-04]