学びの場うえだ未来塾|渋川の個別学習塾-渋高出身塾長の直接指導

うえだ未来塾は地元渋高出身の塾長が直接指導する学習塾です。

インフォメーション/塾長ブログ

県立高校入試における英語平均点の低さをどう考えるか?/塾長ブログ

近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ

 

みなさんこんにちは!

 

突然ですが、今何でこんなことを書いているかと申しますと、学校の定期テストと、実力テストの点数に相関が見られないのではないかと、最近、生徒を見ていて強く感じたからです。

 

昨年と今年の県立高校入試における点数を科目別にグラフにしたもの(群馬県HPより抜粋)になりますが、昨年はふたこぶ(点数が低い生徒と高い生徒のボリュームが多い)となっておりましたが、今年は低い生徒(20点~30点辺り)が一番ボリュームが多い状況となっております。(最下段にあります資料をご確認ください。)

 

平均点も44.9点と、昨年より14点も低くなっております。(昨年平均点58.8点)

 

これをどう捉えるか?

 

これは半数以上の生徒が英語が苦手ということになります。つまり学校の授業についていけてないということではないでしょうか。

 

3年前に中学校の教科書が改訂され、中でも英語が難しくなったという声が至る所から上がっておりました。

 

教科書で学ぶ英単語の数や難易度が非常に高くなり、教科書改訂がなされた年に中学1年生となった生徒達が受験した今年の入試が難しくなったのか、厳密に言うことは難しいですが、例年に比べて極端に問題が難しくなったようには思いません。

 

大きな変化としてはリスニングの一部の問題で今まで音声を2回流していたのが1回になったということはありますが、それでこれだけ平均点が下がるのか疑問が残ります。

 

他にも前期後期がなくなり入試が1回になったということで受験生の層が変化したということもあるかもしれませんが、英語以外の科目はそこまで大きく変化していないため、このことが大きな原因とは考えられないと思います。

 

そうなると、若干は問題が難しくなったということはありますが、難易度が増した英語の授業にしっかりついていけているのは上位層だけで、中下位層は英語の授業内容が理解できていないのではないかということです。

 

そうでなければこれだけ極端なグラフにはならないはずです。

 

何かを煽っているわけではありませんが、保護者様としてはこの現状を見過ごすわけにはいかないと思います。

 

せめて平均点くらいは取ってもらいたいというのが本音だと思います。

 

以前のブログでも書きましたが、小学校から通塾されている生徒で、英語を受講していた生徒は学校の授業にはついていけているようです。(私から見ていると、不十分なところはありますが)中学1年生で英語の評定が「5」を取るなど。

 

私が見ていて、学校の定期テストで平均点くらいか、それ以下の生徒は入試問題では50点以上取るのは難しいと思います。定期テストで80点くらいでも、実力テストや統一テストだと50点くらいしか取れない生徒はかなり多いです。

 

その理由は、定期テストは範囲が絞られているので、その範囲だけしっかりやっておけば、高得点を取ることはできますが、入試対策の実力テストや統一テストになると、英単語など語彙力や、文法力、読解力など総合的な力が身についていないと、解くことができません。

 

英単語や文法力がないと長文読解も難しくなりますが、土台とも言うべき語彙力と文法力がスカスカという生徒が非常に多いです。これではどんなに頑張っても平均点くらいを取るのがやっとでしょう。

 

定期テストでは見えてこない真の実力は、中3になって行う秋以降の実力テスト等ではっきり見えてきます。

 

だから、定期テストで平均点くらい取れているから大丈夫だろうとは思わない方が良いです。

 

平均点ではダメだと思った方が良いです。定期テストは学校の先生が作るテストですので、平均点が60点くらいになるように調整して作ります。

調整できるということは、簡単な問題にすることもできてしまうということです。全体のバランスを考えてテストを作るので、これは学校としては仕方ないことです。

 

そこに入試問題との乖離が発生し、入試問題になると、全然点数が取れないということが発生するというわけです。

 

英語や数学は積み上げの科目と言われますが、特に最近の英語の難化においては積み上げがしっかりできていないと太刀打ちできません。

 

一方で当塾にもいますが、英検で準2級を取得しているような生徒は実力テスト等でも90点以上の点数を取ることができています。

 

時間やお金を費やすことができるのであれば、こういった現状を踏まえてお子様の学力に気を配っていただきたいと思います。

 

 

私が今年6月23日に実施しました「県立高校入試のポイント保護者説明会」の資料の抜粋になります

→以下をクリックし、資料をご確認ください。

県立高校入試科目別点数別グラフ

[2024-08-03]