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渋川4校再編案――市内高校はどう変わる?/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日はいつもとは全く異なった内容について書きたいと思います。
今日は少し大きなテーマについて書きたいと思います。
今年の群馬県公立高校入試の平均倍率は0.97倍でした。
「定員割れ」が当たり前になりつつある時代に入ってきたと言えるかもしれません。
これは群馬県だけの話ではありません。
少子化に加え、私立高校授業料の実質無償化によって私立単願を選ぶ生徒が増えていること、さらに通信制高校や広域通信制高校を最初から進路として選択する生徒が増えていることなど、様々な要因が重なっていると言われています。
実際、群馬県教育委員会が3月30日に開催した「渋川・北群馬・吾妻地区 県立高校の在り方に関する検討会」でも、そのような現状が議論されていました。
県の資料を見ると、かなり踏み込んだ内容まで議論されており、その中では
・渋川高校と渋川女子高校
・渋川工業高校と渋川青翠高校
の統合案についても触れられていました。
もちろん、現段階で決定事項ではありません。
ただ、もし実現すれば、数年後には渋川市内の県立高校は現在の4校から2校体制へと大きく変わることになります。
昨年、群馬県では、沼田高校と沼田女子高校の統合が行われ、新しい「沼田高校」が誕生しました。
今回の話も、決して特別なことではなく、時代の流れの中で現実的に検討され始めているということなのだと思います。
私は渋川市で塾をやっていますので、この問題は決して他人事ではありません。
さらに、私は渋川高校のOBでもあります。
だからこそ、「賛成か反対か」という単純な話ではなく、「これからの地域の教育をどうしていくべきなのか」を真剣に考えたいと思っています。
今回、検討会の資料を読んでいて印象的だったのは、「公立高校は待っていて選ばれる時代ではない」という意見でした。
まさにその通りだと思います。
昔は「地域にある高校へ進学する」という流れが自然でした。(学区制もありましたので)
しかし今は違います。
私立高校を選ぶ生徒も増えていますし、通信制高校という選択肢も一般化しました。
さらに、大学進学、専門性、校風、サポート体制、通学環境など、「どんな高校生活を送りたいか」で学校を選ぶ時代になっています。
つまり、高校側も「選ばれる理由」が必要になってきているということです。
一方で、統廃合には当然メリットだけではありません。
学校が減れば通学時間が長くなる地域もあります。
実際、検討会でも「朝5時台に家を出なければならない地域がある」という意見や、「高校進学に合わせて家族で転居するケースもある」という現実が語られていました。
また、小規模校だからこそ救われる生徒がいる、という意見も非常に大切だと思いました。
人数が少ないからこそ、自信を取り戻せる生徒もいます。
「効率」だけでは測れない教育の価値は、確実にあります。
だからこそ、この問題は簡単ではありません。
ただ、「昔と同じ形を維持すること」が目的になってしまうと、それはそれで未来の子どもたちにとって良いことなのかは考えなければならないと思います。
少子化は今後さらに進みます。
これは避けられません。
その中で、
・どんな高校が必要なのか
・地域にどんな学びを残すべきなのか
・子どもたちにとって本当に良い環境とは何か
を、地域全体で考えていく時代に入ったのだと思います。
保護者の皆様にとっても、これは決して遠い話ではありません。
今後の高校受験、進学先の選び方、さらには子どもたちの将来そのものに関わってくる話です。
私自身、後日、あるメディアから取材を受ける予定です。
塾経営者として、そして地域で子どもたちを見ている立場として、私なりの考えをしっかり持った上でお話ししたいと思っています。
これからの群馬の高校教育がどう変わっていくのか。
単なる「学校再編」の話としてではなく、「地域の未来」の問題として見ていきたいと思います。
参考資料:
群馬県教育委員会「渋川・北群馬・吾妻地区 第1回県立高校の在り方に関する検討会」
群馬県教育委員会「県立高校の在り方に関する地区別情報交換会」
[2026-05-16]