5年連続の定員削減が意味するもの/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
今日は昨日発表されました群馬県公立高校入試の募集定員について書きたいと思います。
今年度は県内7校で各1クラス(40名)の定員削減が行われ、県全体では280名の削減となりました。
これで定員削減は5年連続です。
背景には少子化があります。
今年度の中学3年生は昨年度より約450名減る見込みとなっており、高校側も生徒数の減少に合わせて定員を見直さざるを得ない状況になっています。
しかし、450名減少に対して削減は280名です。
単純計算でも生徒数の減少幅の方が大きく、このままいけば昨年以上に定員割れを起こす高校が増える可能性があります。
昨年度の県全体倍率は0.97倍でした。
すでに定員割れの状態でしたが、今年度はさらに倍率が下がることも予想されます。
そして近年の状況を見ると、少子化だけではなく私立高校授業料無償化の影響も無視できません。
以前は経済的な理由から公立高校を第一志望にしていた家庭も多くありましたが、現在は私立高校も選択肢として考えやすくなっています。
その結果、公立高校を取り巻く環境は大きく変化しています。
今回定員削減となった7校のうち、当塾の生徒が受験するエリアでは前橋西高校、渋川女子高校、吾妻中央高校の3校が対象となっています。
このことからも、この地域の少子化の影響は決して小さくないことがわかります。
ただ、定員を40名削減したからといって状況が大きく改善するとは限りません。
昨年度定員削減を行った渋川高校の状況を見ても、倍率が多少改善することはあっても、大幅な定員割れをしている学校では根本的な解決にはなりにくいのが現実です。
さらに気になるのは、その先にある問題です。
毎年のように定員削減が続けば、いずれ統廃合の議論は避けられなくなります。
実際、今年に入って群馬県では公立高校のあり方について議論が始まり、一部自治体の首長からは統廃合を提案する発言もありました。
私自身もその関係で取材を受ける機会がありましたが、高校再編は単純な話ではありません。
学校がなくなることで通学環境はどうなるのか。
地域の魅力や活力にどのような影響が出るのか。
生徒の選択肢は増えるのか、それとも減るのか。
様々な視点から考えていく必要があります。(県内都市部の高校への一極集中が加速し、県内でも格差が生じ、その結果選択肢の幅が狭くなる可能性も懸念されます)
出生数は全国で70万人を下回り、少子化は当初の予測よりも15年ほど早いペースで進んでいると言われています。
これは高校だけの問題ではありません。
地域社会そのものの将来に関わる大きな課題です。
地方都市が今後も住みやすく、暮らしやすい環境を維持していくためには、教育環境(子育てといった意味で考えても重要)をどう守っていくのかという視点も欠かせないでしょう。
受験生や保護者の立場からすると、定員削減のニュースを見ると「入りにくくなるのでは」と感じるかもしれません。
もちろん学校によっては影響があります。
しかし、倍率だけを見て志望校を決めるのではなく、自分がその高校で何を学びたいのか、卒業後にどのような進路を目指したいのかを考えることが何より大切です。
高校入試を取り巻く環境は大きく変わり続けています。
だからこそ、目先の倍率だけではなく、その先の進路や将来も見据えながら高校選びをしていきたいものです。
[2026-06-25]