『わかりやすい教材』から始まった、今の個別指導」/塾長ブログ
近隣小中学校に通学のお子様をお持ちの保護者様へ(渋川・吉岡・榛東)
皆さんこんにちは。
うえだ未来塾の上田です。
2021年に学びの場うえだ未来塾を開校して、5年以上が経ちました。
開校当初、私は「できるだけわかりやすい教材を使いたい」と考えていました。
今思えば、当時はまだ塾業界のことをよく知らなかったということもあると思います。
自分自身、もともと勉強が得意だったわけではありません。
だからこそ、「わかりやすく教えてくれる教材があれば、生徒にとってもいいのではないか」と考えていました。
そこで導入したのが「すらら」です。
すららは、説明から問題演習までをICTで進めることができ、生徒の理解度や間違いをもとに、必要なところまで戻って学習することもできます。
何より、私が魅力を感じたのは、誰が使っても、一定の質でわかりやすく教えてくれることでした。
先生によって説明の仕方が違う、ということがありません。
同じ単元なら、誰が担当しても同じように説明してくれる。
塾を始めたばかりの私にとって、これはとても魅力的でした。
実際に、開校してから3年ほど、すららを指導の中で使いました。
そして、3年間使ったからこそ、ICT教材の便利さもよくわかりました。
例えば、生徒が問題を間違えたとき、その原因を分析して、必要な単元まで戻って復習させることができます。
「この問題ができないのであれば、この単元を復習しましょう」
ということを、ある程度は機械的に行うことができます。
だから、私はAIやICT教材が役に立たないとは思っていません。
むしろ、これからも使えるものは使っていけばいいと思っています。
ただ、3年間実際に使って、生徒たちを見ている中で、少しずつ別のことを考えるようになりました。
同じ問題を間違えていても、わからない理由、間違える理由は生徒によって違うということです。
例えば、同じ数学の問題を間違えた生徒がいたとします。
そこで「どこまでわかる?」と聞いてみる。
すると、「最初からわからない」と答える生徒もいます。
一方で、「ここまではわかるけど、ここからがわからない」と答える生徒もいます。
当然、その後の指導は変わります。
最初からわからないのであれば、「中学1年生のこの単元を一度復習した方がいいかな」と考えるかもしれません。
途中まではわかっているのであれば、そこまで戻る必要はありません。
また、計算はできるけれど問題文の意味を取り違えていることもあります。
解き方はわかっているのに、途中の計算で間違えていることもあります。
同じ「不正解」でも、そこに至った理由は違います。
もちろん、どこまで戻ればいいのかを判断すること自体は、AIやICTでもかなりできるようになっています。
だからこそ、私が感じる人による指導の意味は、単純に「機械にはできないことをする」ということではありません。
生徒に「どこまでわかる?」と聞く。
実際に問題を解いているところを見る。
説明してみる。
もう一度解いてもらう。
その反応を見る。
そうしたやり取りを繰り返しながら、「この生徒は、今どこで止まっているのか」を考えていく。
そこから、戻るのか、説明するのか、もう少し自分で考えさせるのかを決める。
私は、3年間すららを使った経験があったからこそ、こうしたことをより強く意識するようになったのだと思います。
「わかりやすく教えること」は、今でも大切です。
でも、わかりやすく説明したからといって、それだけで生徒ができるようになるとは限りません。
説明を聞いているときには「わかった」と思っていても、自分で問題を解くとできないことがあります。
どこがわからないのか、自分でもわからないこともあります。
だからこそ、実際に問題を解いている生徒を見て、話をして、その生徒がどこでつまずいているのかを考える。
そして、その生徒に必要なことをする。
開校から5年以上経った今、私はそれが個別指導の大切な部分なのだと考えています。
「一人ひとり違う問題を与えること」だけが個別指導ではありません。
同じ問題を間違えていても、その理由は一人ひとり違う。
だからこそ、生徒を見て、その原因を考える。
それが、今の私が考える個別指導です。
[2026-09-13]